ポケミス

「ペンション殺人事件」ポケミス1312 スウェーデンが舞台

何となく古そう(どう考えても絶版)と借りてみました。ポケミス。1969年

ポーランドの作家イェジィ・エディケィ 舞台はスウェーデン。

イントロは「警察医が日記をつけはじめる」ラストは「○○博士の手記」
最初、同じ人が手記を書いていて、あと途中で捜査部分があるかと思ったらちょっと違いました。

スウェーデンのペンションで、金持ちの婦人が殺されて、彼女は過去に収容所にいたことがわかり・・・・
早い話が、彼女はナチスの収容所から赤十字の活動をしていた王族(厳密には違う)フォルケ・ベルナドッテ伯の尽力で解放された女囚の一人(解放は実話だそうです)、で、ノルウェーでナチスの高官に似た人物を見かけ・・・・相手に殺された。

犯人は○○博士。母親がノルウェー人だったので、早くに逃げて、それなりの地位を築いた。

警官は、いろいろと犯人のことを語るけど、名前は言わない。
最後に博士は自殺する。警官は、この国には死刑は無いから(自殺に追い込んだ)と言う。

今だと、よくあるストーリーな気もするけど、ポケミスのこの時代に出ていたんだなと意外に思いました。

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「疑惑の場」パトリック・クェンティン

Suspicion Circumstances

クェンティンにしては、とっても「明るい?」雰囲気がただようコメディのような殺人事件。

主人公:ニッキー19才。母は往年の名女優アニー・ルード
アニーとハンス叔父。運転手のジノ、母の昔の仲間パムと暮らしている。
アニーは昔、曲芸の一座にいて、ニッキーの父はチェコ人で彼が生まれる前に、事故で死んだ。
今、一緒に暮らしているのは一座の仲間。
ニッキーは小説家志望→パリに行く→恋人:モニクができる。
新聞で、母の友人だった女優ノーマが自宅の階段から落ちて死んだという記事を読む→母:アニーから帰ってくるように言われ、アメリカに戻る。
そうすると、そこに赤毛の美人秘書:デライトが居る。生意気そうな赤毛の・・・といった描写から、パリの恋人から彼女に乗り換えちゃうんだなと思ったりしました。
事故死したノーマの夫ロニーは、昔からアニーが好き
→ノーマが主演すると主張していた映画→アニーが出演したい映画。
ノーマの死は、アニーにとって公私ともにメリットがある?
ニッキーは、ノーマが事故死した日にアニーと仲間がノーマの家(ロニーも居る)にいた事をしり、疑惑・・・・・
また、ロニーにまとわりつくシルヴィアが、アニーがやるはずだった役を奪おうとしている。
シルヴィアはロニーにロニーとアニーがノーマを殺した→自分と結婚して自分を主役にすれば黙っていると脅しているらしい。
何かマズイ手紙を持っている。
実はアニーはお金がなくて、「家族」とチームを組んでラスヴェガスで「ショー」を演じる。
ニッキーもデライトと組んで踊ったりする。
デライトは女優志願でとにかく目立とうとする。
彼女はニッキーに、自分につめたくすると「ママに不利」とばかりにつきまとう。
アニーは、パリからモニクを呼び寄せてニッキーと再会させるが、デライトが邪魔をする。
そんな中で、シルヴィアが風呂で事故死。アニーは地元の実力者に依頼して、病死としてスキャンダルにならないようにし、また、問題の手紙を取り戻す。
ニッキーは母:アニーが当日はデライトと一緒だと聞いて安心するが、その後、デライトからそれは嘘だと聞かされ、母が犯人だと確信する。
シルヴィアは母の昔の事件を知っている。
アニーが世に出るきっかけになった映画がある。
その映画で、アニーの起用に反対していた関係者が「階段からおちて事故死」した事でアニーが主役になり、それで大女優になった。
アニーを邪魔する者が「事故死」する・・・・
ロニーはアニーに結婚を申し込むが、アニーは夫がいると(昔、戦争中に逃げるために便宜上の結婚をした)だからロニーを愛しているが結婚できないという。
ニッキーは秘密結婚した夫は運転手のジノではないかと思っている。
アニーは仕事でイギリスに行く。女王陛下に会うというので大喜び。
アニーの誕生日をイギリスで迎えることになり一家でイギリスに渡る。ハンス叔父が具合が悪くなり、あとからイギリスに来ることに。
母が殺人犯と思うニッキーは自暴自棄になって、母が反対するデライトと結婚すると言いだす。母はデライトにニッキーは未成年だから、駆け落ちはしないで、ちゃんとした豪勢な式を挙げると言い出すと、デライトはドレス選びに乗り気になって、アニーと仲直りする。
デライトの行動が母をかばっていると思ったニッキー→デライトがロンドンの地下鉄で事故死→あわてて母のところに戻る。母にはアリバイが、じゃあれは事故?
そこに、母へ「誕生日祝 夫より」という手紙が届き、真相が・・・
夫はハンス叔父。
アニーの夫(ニッキーの父)はチェコ人で戦争中に死亡。アニーはパリで困って、曲芸団にいたハンスが彼女を助けるために結婚。ハンスは彼女がとても好きで、アニーの邪魔になる存在を殺して来た。アニーのためだった。奇妙な献身的な一生。
アニーもハンス叔父が犯人と気がついていたが、愛ではなく、とても感謝していたし、とても好きだった。
デライトは、スターになるためにニッキーを利用した。(ニッキーを愛していないスターになるために結婚したいという念書をとってある)
ニッキーは、母を守ろうと思うし、自分は母を守る存在になり、母を操縦できる(もちろん愛している)存在になった事に気がつく。
で、モニカとやり直そうと思っている自分に気がつく
って筋でした。
パズルシリーズにも通じるところがあると思いましたが、殺人が何件も起こっているわりには、母を疑っている割には、ニッキーは不用心で、「一家」の結束は固くて、もっとシリアスになっても不思議はない話なのに、明るかったです。

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ヒュー・ペンティコースト ポケミス 795「ささやく街」 688「死亡告示」クラブ

こんな折りではありますが、ミステリの紹介を・・・

絶版ポケミス紹介

「ささやく街」(本名の:ジャドスン・フィリップス名義)
本の紹介では、車の事故で高校生が死亡して、原因が学校の性教育だと女性教師が責められて・・・・という事だったので、学園ものかと思っていましたが、違いました。
って書いて、肝心の街の名前をメモしていないことに気がつきました。
名家出身の元判事ウッドリングの酒酔い運転で、高校生の車が事故、元判事は逃げてしまい。学生3人が死んでしまう。
判事は名家の出身だし、元フットボールの花形で、地元のチームや警察にも寄付を惜しまなくて、誰も彼を疑おうとしない。
学校の教師アナベル・ウィンターズが「生物学」の授業を教えていて、それが「性教育」だと反対する勢力と、狂信的な説教師コナーズ(彼は街が洪水の被害にあった時に現れ、教会が再建されると居残った。判事はコナーズを信用していなかったが、自分の容疑をそらすためにコナーズを応援する)が手を組んで、街は二分される。
新聞記者が、ウィンターズ先生を救おうと「事故の犯人」を探そうと乗り出す。
事故で生き残った女子高生は「ふしだら」だとののしられたり。。。
判事の過去が、この話に影響しています。
学生時代に、女優に夢中になり、一緒にいるところを父親の知り合いに目撃される→実家で母親が危篤だからと呼び戻され→名門の娘:フランシスと結婚させられた。実は、彼女の家が破産して、借金のカタに「結婚」を承知した。
判事はそれを、フランシスの恋人だったアルトンから聞かされる。判事が巡業に来た女優に会いに行こうとしてフランシスは自分の体面だけは守ってくれと止めるが、判事が出て行って、フランシスは自殺。(判事は再開した女優に失望)
判事の恋人のことを父親に知らせたのはアルトンの父→アルトンにとっては、ものすごい悲劇。

それからは、酒を飲んで、独身を通して来た。過去に横領の疑いをかけられたこともあるが、名家の出だから街でそれなりの尊敬を受けていた。
それは街の縮図。ここでは、「良家の子供」は、将来に傷をつけないように、逮捕しない。ようにしてきた。それが今の判事を生んでしまった。
事件の真相についたアルトン:フランシスが自殺した後、希望を失って、財産も失い今は踏切番になっていた。自分に優しく接してくれるウィンターズ先生を守るため、判事を殺そうとして、誤ってコナーズを殺してしまう。
アルトンは自分は何一つ成功しなかった。「毒草のごとき悪しき行いは牢獄の風にあたって花を開く・・・」とつぶやく。
記者は、事件の真相が明らかになれば、街はショックを受け、この街が毒草の記憶をぬぐいさるには、時間が必要になる・・・で終わります。
全然、イメージが違う内容でした。
「死亡公示クラブ」
新聞記者グラントとパスカル警部もの
人気俳優:ラリー・ボールドウィンの車が爆破されるところから始まる。
どうやら死んだコメディアン:チャーリーが7人の仲間(「死亡公示クラブ」)の誰かに10万ドルを遺した遺言が原因らしい。
仲間7人に番号を引かせる。弁護士に何番が死んだら、何番に金を譲るということを書いた封筒を預けてある。誰が金を受け取るかは誰も知らない。
ラリーが狙われるからには、封筒の中身を知っている人間がいる?他の仲間が殺され・・・→犯人はチャーリーの遺産管理人:ゲイリー(金を使い込んでいた)、病気で死にそうなメンバーがいるので、使い込みの発覚をおそれ、昔の仕事でラリーを恨んでいる映画関係者(ラリーはそれを知らない)をそそのかして、ラリーを狙わせた。
メンバーが殺されたので「金は払えない」とするつもりだった。
この事件がきっかけで、ラリーは昔の恋人とやり直すつもりになる。
落ちとしては、チャーリーの遺言自体が「無かった」ということに。
おまけでペンティコースと
「ひきさかれた過去」(子供向け:海外SFミステリー傑作選)
グラントとパスカル警部もの。
新聞社内で、人が殺される。
犯人は新聞社の同僚。被害者は、第二次大戦中にポーランドで、アメリカ人を(その時は、参戦していないので、逃げることはできた)逃がすために、ポーランド人が逃げるために乗り込んだ列車を「金」で買い取った過去があった。
被害者は後にそれを後悔し、財産を戦争被害者のために寄付をして、償いの日々を送っていたが、たまたま、その列車に乗るはずで、収容所で生き残ったポーランド系の青年が、怒りのあまり殺してしまった。
被害者は「やっと来たのか」と覚悟していた。
戦争がなければ・・・ということでした。
 
  

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絶版ミステリ紹介「ニューヨークの野蛮人」ポケミス866

昨年に書いていたのですが、アップできずに終わったものです。
かなりレアな本なので、年頭のご紹介をさせていただきます。

「ニューヨークの野蛮人」作者は40才で事故死したノエル・クラッド

この作品を激賞しているエッセーを読んだので、トライしてみました。

ポケミスの紹介文だけだったら絶対読まなかったであろう作品です。
読む環境が良くなかったので、とっても駆け足で読んだため、記憶違いはご容赦ください。
クリスマス近くのニューヨーク殺し屋トリー(ショショーニ族)が、仕事を依頼される→相手は息子をつれた女性(スーザン)だった。
トリーは戦争の英雄だったけど、人殺ししかできないから殺し屋になり(家の土地を買い戻すのが夢)がんばってお金を貯めている。
女性を殺すのはいやだからと断る。他のメンバーが来るということで、ちょっとスーザンの身辺を調べようと思って家に忍び込む→息子に顔を見られる→息子は口がきけないことを知る。→苦労している戦争未亡人のスーザンを殺すには忍びないと思うトリーは、組織を裏切ることになる。
ある意味トリーは「巻き込まれ型」で殺し屋から助ける側になるんです。ありがちな「標的に恋をして」ではなく、殺し屋のはずだったのが、行きがかり上・・・
※「長く孤独な狙撃」(標的の娘に一目惚れしちゃった元殺し屋が、身内を殺しまくっちゃう(レジナルド・ヒル別名義)→私、主人公に大激怒。殺される仲間の方が立派だ)とは違って、「恋愛」じゃないので、このやむにやまれる感に納得性がでるかなと思う。
トリーと同じ部族の踊り子(恋人ではないと思うが、彼を助けようとする)
→結果として、スーザンは助かる。
→トリーの恩人であるフランクが来て、トリーを見逃す。
フランクはトリーにそろそろまとまった金を渡して引退させようとしていたのに、残念と思うが、ここでは自分は見逃すけど、後の始末は自分でつけろ(追っ手が来る)という
トリーは、帰る家(農場)を失って、でも、自分はなんとかする。と言う。
ラストだった気がします。
踊り子は一緒に逃げるのか?どうだったか? 読みきれませんでした。
時代に流されて来たトリーが、巻き込まれた結果、自分で「助ける」という選択肢を得て、逃げる決心をする・・・・なのかな。
この作者の作品が今後でることはないと思います。
ポケミスと文庫を両方出すとかじゃなくて、昔の作品とか再刊か文庫化して欲しいなと思わせました。

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ポケミス「死の退場」「ショック」ハリー・オルズカー

ハリー・オルズカー2冊。

ポケミス617「死の退場」
マリリン・モンローばりのお色気(?)探偵(?)
ドロシイ・ドーンの忠告から話は始まる。
ニューヨークでスターになりたい女の子はおやめなさい。でないと私みたいな目に遭うって。
彼女は、スターを目指してワイオミングからニューヨークへ。故郷には保安官の恋人:マーティ。
彼が結婚を申し込もうとするタイミングで彼女が変なことにまきこまれて、今まで宙ぶらりん(?)
彼女はオーディションに失敗して、プロデューサーに声かけられてお酒飲んで、雨に降られて、彼の家に行って服乾かそうとして脱いだら、燃えちゃって→お色気コメディ?
彼が彼女の部屋に服をとりに出かけて帰って来ない。戸棚に女の死体が→警察呼んで(死体のことは黙っていて)→なんとか自分の部屋に戻ったら、マーティがいて!
翌日死体が消えてて、どたばたのうちに、お酒飲んでさえた頭で彼女が解決する。
24時間の出来事だけど、彼女は「スターを夢見る女の子」から「マーティに結婚を申し込ませる女の子」に変身している。

お色気たっぷりのメイヴィス(古い)よりは、ちょっと普通っぽくて、だけど、とんでもない。
でも、スターより「欲しいものは恋人(夫)」って分かっているのが、しっかりしているのでした。

ポケミス692「ショック」
会計士のスタンリィ(地味で真面目)は、年の離れた妻:キティを熱愛。
スタンリィにとってはキティは総てだった。そのキティが殺された。(スタンリィにはまったく疑いがかかっていないんです。)で、家のドアを開けたところから、「知り合い」が犯人では?
で、刑事がスタンリィとキティの知り合いにいろいろ聞き込みをして、同時に関係者たちが、いろいろ回想する。
キティはものすごい美人で、過去に男と結婚(同棲?)していたが、暴力をふるわれたか何かで別れた。その頃、年上で優しいスタンリィと知り合いすぐに結婚。彼女は、外見は派手だったが、内面は違っていてスタンリィを愛して結婚した。(優しく守ってもらいたかった)
昔の男が彼女とよりを戻したがっていたが、彼が可哀想と警察に言わなかった。

スタンリィの秘書ブランチはずっとスタンリィが好きで、いずれ結婚すると信じて働いて来たが、ある時、仕事を依頼に来たキティにスタンリィが一目惚れして結婚→ブランチはすごく落ち込んだが、スタンリィは幸せそうだった→でも、きっといつか自分は彼と結婚すると「知っていた」ので働き続けた→そして今、いずれ彼と結婚すると思った。

スタンリィの友人ライオネルとパット夫婦。ライオネルはキティが死んでから、荒れている。
ライオネルは女癖が悪くていままでもさんざんパットを困らせてきた。
さて、ネタバレ

★ ライオネルが逮捕される。キティと浮気をしていた。→実は犯人はパット
パットはライオネルの浮気にはいつも耐えていた。戻ってくるから、今回は違った。
(おそらくキティは「浮気」ができるタイプではなかった)
パットはライオネルがキティを「愛した」から殺した。

犯人の絶叫はすごかったです。
で、ラストが、刑事がこれで自分たちの事件は終わったが、関係者にとっては一生続くんだといって終わります。

ハリー・オルズカー3冊ポケミスにありますが、みんな雰囲気が違ってとても達者でした。

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「危険がいっぱい」 ポケミス1772

アラン・ドロンの映画の「危険がいっぱい」の原作。
映画はかなり有名だと思うんですが(ドロンのファンの私は中学でみました)
原作の基本線は同じ。

マークは弁護士。ギャングのキャスの妹:マリアと結婚してキャスの仕事をしている。
マリアが彼にそんな仕事はやめてと言い、はずみで彼女を殺してしまった。マークはキャスに追われることになる。
マークは浮浪者になり、そこで未亡人のメイに運転手としてやとわれる。
メイの愛人:モーガンは強盗で死亡→はい、実は生きていて、「身代わり」を探している。マークは似ていたんですね。でも、マークの前身は知らなかった。

お決まりの「だまし」があって、マークとメイは結婚。新しい身分でメイとモーガンが逃げる予定だった。二人の結婚で(そう結婚で写真がでるのが外国のまずいところだと思う)
昔の強盗仲間がやってくる。マークをモーガンと勘違い→でも、メイが殺す。
で、メイとモーガンは今度こそ逃げようとする。
キャスがやってきて、モーガンを「マーク」として殺す。

マークは屋敷に閉じこめられている。もう逃げる気力もない。
ラストのあたりでマークの語りで、やっと自由になったモーガン(10年もかくれていた)が殺される直前のシーンが印象的でした。

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「飾窓の女」 ポケミス106

映画になった作品です。表紙は映画のポスター?

学者ウォンレイは飾窓の女の絵に見とれていると、そっくり(モデル)なアリスに声をかけられ、つい彼女の所についていってしまう。そこに嫉妬にかられた男が(これは最初からしくまれていたのか?)襲いかかって来て、正当防衛で殺してしまう。
→地位もあるウォンレイは自首できない。やがて元警官のオンフィーストにアリスは強請られ、ウォンレイに助けを求める。
ウォンレイは金をつくるが、その一方でアリスに毒薬(自然死としか思えない)を渡し、オンフィーストを殺せと言う。でも毒殺は失敗→しかし、オンフィーストは意外にも心臓発作で死亡。
ウォンレイはてっきり毒殺が成功したと思う。
★ しかしウォンレイはその毒を使って自殺する。そうすれば、保険金が妻に渡る。(金は強請りに渡してしまっている) ★
ウォンレイが友人が法律の仕事で警察に出入りしているので、もしかして自分を疑っているのかとも思うですが、これはまったくの勘違いということもあとで分かります。
また、最初の被害者がウォンレイお知人(医者)の患者だったりと、意外に世界がせまかったりします。

友人の法律家がまた、絵を眺めていると、女が声をかけて来て、友人は「僕はカモにならないよ」と去って行くんです。

この話のイントロ、ありそうな感じではあるけど、今となっては「そんなことないだろう」と思っちゃうんですよね。でも、追いつめられると人間何するんだか分からないという例になると思います。

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いろんなもののエッセンス「伯母の死」ポケミス270

「伯母の死」 C.H.B.キッチン ポケミス270
既読だけどなんか印象が薄い→再読。

 

表紙が毒薬の壜に伸ばす手→やはり3桁台は表紙が具象で○だ。
登場人物が多いんだけど、人物表に絵がついているのが笑える。他にはないんじゃないか?

 

1929年の作品
今読むと、いろんな作品のエッセンスがちりばめられている感あり。

 

主人公マルコムの伯母キャサリン:美貌で、富豪と結婚。子供は無く。未亡人になって全財産を受け継ぐ。病気でその美貌を失い,、年下の夫:ハンニバルを再婚。自分の身内を牛耳っている。先夫の親族にはお金が残らなくて、恨まれているし、自分の身内からもお金を無心されている。
その伯母が、薬を飲んだ直後に急死する。

 

って、これでいきなりある名作が思い浮かんでしまう。
キャサリンと夫ハンニバルの仲は冷え切っていたが、キャサリンは離婚せずに夫を苦しめていたなどなど。

 

結局、犯人は★ 主人公の別な伯母(正確には殺された伯母の弟の妻) ★ 動機は、★
娘夫婦のスキャンダルを救うためにお金が必要だったことと、ハンニバルに片思いをしていて(が自分を愛していいないのは承知) ★ で、薬をすり替えた。
いろんな小説のエッセンスがつまった作品のようでした。

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