ホラー

「胸の火は消えず」不思議なホラー

「胸の火は消えず」メイ・シンクレア

ホラーアンソロジーで名前はみかけていたメイ・シンクレアの短編が1冊に。
「天国」が収録されていないのが(既訳)ちょっと残念。

「胸の火は」は、最初に恋人が死んで、きっと主人公が彼を思い続ける話しかとおもったら、さにあらず。
現実は、そんなにきれいじゃない。
彼女が後に恋人にしてしまうのは既婚者で・・・・
しかも、彼女が死んだあとに、出会うのは「その男」で。。。(涙)

死者との三角関係をとりあつかった「証拠の性質」も普通でいう、「死者の影があなたを奪う」では全然なくて。
すごく不思議。
話としては「被害者」、自分が殺した相手の幽霊に、幸せになるように言われるのが良かったんですが、
全般として、いったいこの人はいつの時代の人なの?と思わせるような、不思議さです。

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恐いぞ・・「筋肉男のハロウィーン」

「筋肉男のハロウィーン」をホラーに入れるべきか?というのもありますが、
30才すぎの筋肉男が、子供相手に遊びたがるってのは、確かにホラーです。

あと、さすがだと思うのはボーモント「倒錯者」
★ 同性愛が当然の世界では異性愛が     ★ 倒錯者だったこと。

「モデル」 ロバート・ブロック
モデルの美女たちは みーんな同じ顔・同じ種族★ 実は宇宙人?  ★ってのは、すごい着眼点と思いました。

「シルヴァー・サーカス」 というコッパードの作品もありましたが、いまいち。
たしか。 サーカスで動物のふりをした男★ たまたま別の動物の中の男が妻を奪った相手と気づき、殺してしまう。    ★ という話だったと思います。

しかし、一番恐いのは「ハネムーン」 クレメント・ウッド
イーディスは、ハンサムで名門の医者である夫と結婚。
彼の目的は、跡継ぎをつくるためだけに、健康な彼女と結婚することでした。
それって、ある意味、ありそうな話なんですが、彼の場合は。。。。普通の(愛のない)結婚生活ですらないって話です。

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ダン・シモンズ「愛死」

ホラーなのか?とも思いますが。 
テート・ギャラリーのG・F・WATTSのラブアンドデスの絵からインスパイアされた作品とのことです。
「真夜中のエントロピー」
「バンコクに死す」
「歯のある女と寝た話」
「フラッシュバック」
「大いなる恋人」収録

「バンコク・・・」一種の吸血鬼ものと聞いたので読んだのですが、違いました。ある意味では・・Yesかもしれないんですが。

私はバンコクで、見捨ててしまった恋人トレスのために、復讐するというストーリーです。
私もトレスも男。当時、私はそれが愛とは気がつかなかった。トレスが死ぬまで。
20年以上たって、トレスを殺した相手に命がけの復讐をする。
この部分は、ラブストーリーでしたね。

自分がしにかけている今やっと・・・

「大いなる恋人」は架空の詩人の話で、彼がソンムの戦いのあと(既婚者)カトリックの修道院にはいるという話なんですが、すごすぎて・・でした。

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「猫は跳ぶ」「イギリス恐怖小説傑作選」

大分、失速してきましたが、もう備忘録として書いてます。

「猫は跳ぶ」

「革の漏斗」コナン・ドイル
「故エルヴィシャム氏の物語」 H・G・ウェルズ

「ある古衣の物語」ヘンリー・ジェイムズ
いや、さすがジェイムズだわと思わせる話。
姉妹が一人の男を好きに→彼は妹と結婚。妹は、衣装道楽で、沢山の衣装を作らせる、
で、妹は子供を産んで亡くなる、その時に、自分の衣装は娘に残して、誰にも衣装箪笥を開けさせないように頼む。
で、夫は姉と再婚。姉は妹の衣装が気になってたまらない→その衣装箪笥を開けて、亡霊に殺される。

「猫は跳ぶ」エリザベス・ボウエン
殺人事件があった邸を手に入れて、居心地良く改装。
で、友人を呼んでパーティ→ミリュエルという友人のせいで、または、「邸」のせいで、みんなケンカをしたり、雰囲気がどんどんおかしくなる。
ラストは、ミリュエルがエドワードが怖いので彼の部屋を外からカギをかけようと思うが、彼の部屋が分からないので、部屋全部のカギを外からかけて、みんながパニックになる。
一番、怖いのは人間かも。

「二人の魔女の宿」 ジョゼフ・コンラッド
「マダム・クロウルの幽霊」J・S・レ・ファニュ
「蝿」アントニー・ベルコー
「不吉な渡し舟」ジョン・ゴルト
「月に撃たれて」バーナード・ケイペス
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「イギリス恐怖小説傑作選」

「林檎の谷」ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
「目隠し遊び」H・R・ウェイクフィールド
「小さな幽霊」ヒュー・ウォルポール
私は友人を喪い気鬱に→知人の家を訪問。
その家には小さな幽霊がいた。その幽霊はその家が大好きでずっとそこにいたのだけれど、その家を離れなくてはならない時が来て、お別れにしていて私とであった。
あとに人形が残されていた。

「蜂の巣箱」アーサー・キラ=クーチ
わたしは宿屋に泊まっている。おかみさんは隣家の奥さんが病気だという。奥さんの姉が世話をしにきている。「あっちと結婚すれば良かったんだよ」byおかみさん。
ダンナはすごく美男。蜂を育てている。何かを蜂に話している。
蜂には家で起こっていることをすべて話さなくてはならない。そうでないと彼らは巣箱を捨ててしまう。そうおかみさんが教えてくれた。
隣家の奥さんは病死する。わたしは、呪いの人形(死んだ奥さんの髪がまきついている)を見つける。(ここで得た知識、髪の毛が鳥の巣に編み込まれたら、最後の審判の時に甦らないそうです)

「ブリケット窪地」エイミアス・ノースコット

「不案内な幽霊」H・G・ウェルズ
幽霊が冥界にもどる「手ぶり」を忘れてしまって、なんとか手ぶりを思い出して帰ることができた。→僕の友人:クレイトンはその話をして手ぶりをして急死する。

「人殺しのヴァイオリン」 エルクマン・シャトリアン
カールは作曲を学んでいるけど、先生からダイエットしろ。そんなんじゃ霊感はわかないといわれ、スイスでダイエット。やせても音楽は浮かばない。
ある宿屋でケンカで人を殺して絞首刑になった男の骸骨がヴァイオリンを弾く夢を見る。
(宿の主の遠縁かも)で、翌日、教会で彼とその恋人のために祈って、そこから作曲をはじめる。

「地より出でたる」アーサー・マッケン
子供が悪さをしている→実はこびと(地の妖精?)達が、人間が悪にそまっているのを喜んでいる。
「断章」ジョージ・ゴードン・バイロン
「ヘンリとロウィーナの物語」M・P・シール

「見た男」エクス=プライヴェート・エクス
フランスのホテルでベールをかぶった女を見てしまったサイモン。
数年に一度「見える人」がそのせいで破滅する。サイモンは、見てしまったせいで、隠遁暮らし。

「窃盗の意図をもって」アルジャノン・ブラックウッド

「罌粟の香り」マージョリー・ボウエン
メイトランドは館を相続した。その館には彼と同名の先祖が、死者と結婚しようとしたという伝説がある。その館で夜を明かした人間はいない。
メイトランドはが館に泊まるとき、罌粟の花冠をみたような・・・(かつての死者との婚礼)でおわります。

「闇の桂冠」フランシス・トムスン

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「怪奇礼賛」 そんなに怪奇じゃないぞ

怪奇というほど怪奇じゃない気がするアンソロジー:印象に残ったもののみ紹介します。

「塔」  マーガニスタ・ラスキ
フィレンツェ近郊。新婚旅行で来たキャロラインは一人でちょっとだけ遠出し、不思議な塔に出合う。(伏線として、ある一族の「悪魔のような男」と「その妻」の肖像(キャロラインに似ている)を見てしまうというのがあり)
で、塔に登り始める。必死の思いで頂上までたどり着く。階段の数をしっかり数えた。
で、降りるけど、どこまでいっても階段が続いている。

「失われた子供たちの谷」 ウィリアム・ホープ・ホジスン

「よそ者」 ヒュー・マクダーミッド
よそ者が酒場で酒をおごってくれるが、ベン爺は隣町から来る男の酒をのまない。
どうも彼が普通の人間だと思っていないらしい。
村人は面白がって、やって来たよそ者に「おまえさん普通の人間かい?それともそうじゃないのかい?」ときくと、彼は答えをはぐらかして帰ってしまう。
これは何にも起きていないんだけど、怪奇なのか?だけど、よかったです。

「跫音(あしおと)」 E・F・ベンスン

「ばあやの話」 H・R・ウェイクフィールド
M・R・ジェイムズへのオマージュあり(笑)
ばあやが、ぼっちゃまを寝かしつけるために、「レイトン家の子供」の話をします。
レイトン家には呪いがかかっていて・・・って話なんですが、疑問が、ぼっちゃまにはレイトン家の血は流れていないの?
まさか、ばあやは・・・・?です。

「祖父(じい)さんの家で」 ダイラン・トマス
怪談ではないけど、おそらく「死期」が分かる人(じいさん)が死を迎えようとする話。
実際に見たようなリアリティ。

「メアリー・アンセル」 マーティン・アームストロング
ラブストーリーです。
メアリーは今はサミュエル・ブレイクフィールドと結婚してパブを切り盛りしている。
週に1度、散歩に出て昔の防塁あと(崖)に登る。
そこは、戦死してしまった恋人:ジム・アンセルとの思い出の場所。
ここに来ると、ジムがそこにいるのが分かる。若い彼ともう40になる自分。
ジムは戦死して、メアリーは未婚のまま子供をうんだが死産。彼女が働き者なので、サミュエルにプロポーズされた。メアリーは断ったが、母に説得されて結婚。
ジムの母(同じ:メアリー)の遺品としてジムの肖像と、本をもらった。メアリーは、本にメアリー・アンセルと署名した。夫は気がつかない。
たまたまパブにきた若者が本を読んで、彼女をアンセル夫人と呼んだ。
彼女の生涯はその一言で報われた。

「悪魔の館」奇譚」 ローザ・マルホランド

「谷間の幽霊」 ロード・ダンセイニ

「囁く者」  アルジャナン・ブラックウッド
感受性の強い男に「読まれなかった本」の思いが押し寄せる→話よりこの着想が、怖い。

「地獄への旅」  ジェイムズ・ホッグ

「二時半ちょうどに」 マージョリー・ボウエン

「今日と明日のはざまで」) A・M・バレイジ
ジプシーののろいで過去にとばされて恋をするが、現代に戻って来てしまう。
過去と行き来する方法は分かっているので、過去に戻ると・・・狼が・・・!
過去で生き抜くことができなかった。

「髪」  A・J・アラン

「溺れた婦人(ひと)」 エイドリアン・アリントン
私は、溺れた婦人の幻覚をみて家を売る。(その家には幽霊話は無い)
買い手の新婚夫婦が来る。その妻が「彼女」と気づき、家は売らない。
家は別人に売ったが、自分は事件を阻止できたのだろうかと思う。

「ジョン・グラドウィンが言うには」  オリヴァー・オニオンズ

「死は素敵な別れ」 S・ベアリング=グールド
コメディ仕立て?先妻の幽霊に悩まされられるベン。ベンの婚約者で、ふった男の幽霊につきまとわれているフィリッパ。お互いの幽霊がかけおちしてめでたし。

「昔馴染みの島」 メアリ・エリザベス・ブラッドン
私は海に落ちて、島に辿り着く。そこには若い時の友人(死者)が住んでいて、私はここで幸せに過ごす。でも「幸せな一日」をすごしあとは不幸になる。

「オリヴァー・カーマイクル氏」 エイミアス・ノースコート
カーマイクル氏はたまたまフィリスという女性と会うと、「彼女」に取り憑かれてしまう。
実は、お互いは魂の相手だったが、離ればなれ。その結果、フィリスは暗黒に落ちていた。
フィリスは彼を闇に彼をひきずりおろうとしたが、彼の心の戦いで、善が勝った。
二人は、この世では再会せずに、お互い善に向かって行こうと約束する。

「死は共に在り」 メアリ・コルモンダリー

「ある幽霊の回顧録」 G・W・ストーニア

「のど斬り農場」 J・D・ベリスフォード 
こんな名前のところにどうして泊まりに行くんだろう・・・

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イーディス・ウォートン「幽霊」

「幽霊」イーディス・ウォートン短編集
基本的には普通の幽霊譚ですが。

「ケルフォールの犬」
 →幽霊が「男爵夫人の飼い犬」というところが変わっていると思います。
           
「祈りの公爵夫人」
ベネチア来たきた派手な公爵夫人ともの静かな公爵。
「祈りをささげる公爵夫人の彫像」が、彼女の死後。苦悩に満ちた表情となった話。
語り手は家に仕える女中:祖母から聞いた話を伝えます。

で、直接には語られない部分が多く。読者は想像で補完していきます。
公爵夫人はその派手な言動がもとで夫と不和になり、愛人(夫の従弟)を、礼拝堂で密かに会っていた。
公爵はそれを知って、彫刻を礼拝堂にかざることで、愛人を閉じこめた。
公爵夫人は恐怖のあまり死亡。礼拝堂から聞こえたはずのうめき声は、行きながら閉じこめられた愛人のものだと・・・
礼拝堂にいたかもしれない男とは・・・語られないことが多い話です。

「ジョーンズ氏」    
ジェインは遠縁から屋敷を相続する。管理人「ジョーンズ氏」はすがたを見せずにとりしきっている。実は、彼はずっと前に死んで、なおかつ、家政婦に命令して家のことを支配しているということが分かる。
過去にある事件(おそらく財産めあての結婚。悲しんだ妻)があって、その秘密を今もジョーンズ氏が守っている。

「小間使いを呼ぶベル」 死んだ小間使いが奥様をまもり続けようとする。

「柘榴の種」 省略

「ホルバインにならって」  
かつての社交界の寵児アンソン・ウォーリー氏(アンソンという名前にフッツジェラルドの青年を連想してしまいます。
もう体は衰えてきているがいつもパーティに行くのを生きがいにしている。
かつては社交界でのパーティの主賓を生き甲斐にしていたジャスパー夫人。
今は、外出できず。娘に経費を制限されている。彼女は、ウォーリー氏に招待状をだしたといい、そこにウォーリー氏が来る
で、だれもいないパーティで、ごちそうもじゃがいもにほうれんそうだったりするのに、二人はかつてのゴージャスはパーティが見える。それは死者の舞踏会。
(タイトルは死の舞踏?死を思え?からだそうです)この話は良かったです。
幽霊というより、なんか人生って感じです。

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挿絵もホラー「憑かれた鏡」

「憑かれた鏡」 エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 河出書房新社

すべてにゴーリーの書き下ろしの挿絵がついているという作品です。
(ちなみにこの本の挿絵にインスパイアされて、トーベ・ヤンソンがゴーリーをモデルにした短編を書いているそうです)

「空家」   A・ブラックウッド ・・・略

「八月の炎暑」  W・F・ハーヴィ 
子供向きとの違いはほとんどなく、岩波ってちゃんとした仕事しているんだなと思います。

「信号手」 C・ディケンズ・・・略

「豪州からの客」 L・P・ハートリー
二つの話から構成されています。
ロンドンバスの2階にちょっと陰気にみえる男が乗っていた。彼は目的地の停留所でおりなかった。
その停留所の近くにある安宿に、豪州から昔なじみのランボールド氏が来る。
オーストラリアですっかり金持ちになったらしい。
ウェイターがオーストラリアのことを訪ねたときに、あちらでは身寄りのない男を殺しても分からないでしょう。などと変なこを言う。
ランボールド氏は、こどもたちがうたうマザーグースの歌詞(首をちょんぎる)にも過剰反応する。
謎の男がランボールド氏をたずねてくる。その男がたちさった後には氷がおちている。
彼の部屋で銃声が→窓はあいてランボールドの姿はないが、窓枠にかぎ爪のようにまがって小さな肉片がついた氷がある。謎の男が重い物をもって逃げたのを警官が目撃。
二人の関係を具体的に示す手がかりはありません。もちろん、おそらく・・・だろうということは読者にはわかるのですが。

「十三本目の木」 R・H・モールデン
友人の館を訪ねた私は、夜中に荒れた庭園の幻をみる。
友人に相談すると、家に伝わる古文書を調べる。
昔には庭園があった。
この館は魔女に呪われている伝説がある。
村の魔女といわれる女が 息子を裁判で死刑した判事に呪いをかけた。
彼女は13本目の木のそばに埋葬されている。
昔、木に雷がおちて根本を掘り返したら、骨がでてきたらしい。
子孫である友人は、館をナショナルトラストに寄付するが、庭は復元させない約束をさせる。

「死体泥棒」 R・L・スティーブンスン・ ・・略

「大理石の躯」 E・ネズビット
新婚の私とローラは、小さな町に素敵な家を見つける。家にいる女中がいきなり1週間休みをとる。わたしが訳をきくと、ハロウィーンの夜に、教会の大理石の騎士像が動くという言い伝えがある。これを見たものはいない。
ハロウィーンの日、散歩で教会に行くと像が消えている。驚いて外にでると村の医師に会い、もう一度教会に戻ると像はあるが、足の指がかけている。
あわてて家に帰るととローラが死んでいた。彼女は大理石の指をにぎりしめていた。

「判事の家」 B・ストーカー ・・・略

「亡霊の影」 T・フッド
私の妹:レイティは海軍士官のジョージと婚約。弟がジョージの肖像画を描いて、家にかざった。ジョージは北極探検船に乗ることが決まっている。ジョージの同僚cリーヴがレイティに横恋慕する。
ジョージは出発する。ジョージの絵に怪異があった時、ジョージの死が知らされる。
戻ってきたグリーヴはレイティに求婚するが、絵が上から落ちてグリーヴはケガをする。
グリーブはジョージをはずみで殺したと告白して死んでいく。

「猿の手」 W・W・ジェイコブズ
家族の挿絵があって、なんか上品そうな、それなりの家族だったんです。
もっと庶民的な感じがしていたので、ちょっと意外。

「夢の女」 W・コリンズ ・・・略

「古代文字の秘法」 M・R・ジェイムズ ・・・略

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ホラーまとめて「八月の暑さのなかで」「怪談の悦び」

図書館でホラー借りすぎちゃったのでまとめて

「八月の暑さのなかで」 岩波少年文庫
「こまっちゃった」ポー原案の翻案もの→こういうのが子供向きも楽しみです。

「八月の暑さのなかで」 W・F・ハーヴィー
ものすごい暑い日。画家のジェイムズは「死刑を宣告された犯罪者の絵」を描いた。
その犯罪者そっくりの男に出合う。石工で、展示用の墓石を彫っていた。そこに彫られている名前は私の名前。偶然の一致に驚く二人。とても暑い日。

「開け放たれた窓」 サキ 省略
「ブライトンへ行く途中で」 リチャード・ミドルトン

「谷の幽霊」 ロード・ダンセイニ
ふつうの幽霊譚ではありません。私は谷で幽霊に出合う。その幽霊は、もう「今の世の中」は住みにくい。自分はユニコーンやグリフィンがところに行く。「かつてはいたのだ」という声を残して・・・

「顔」 レノックス・ロビンスン
ジェリーは崖の下の水の中に見える「女性の顔」に恋をする。だんだんその顔に生気がやどってくるようだった。
ある日、その顔が消える→女が地上にでてくる。ジェリーは彼女を家につれて帰って結婚する。二人は幸せで子供も生まれる。
ある日ジェリーは市にでかけて留守にする。帰りにおくれてしまった。ふと崖の下を見ると「顔」がある。あわてて家に帰ると妻が消えてしまった。
水の中の妻をひきあげても意識がない。迎えに来る途中で崖から落ちてしまったのか、それとも水に戻ったのか、ジェリーは彼女を水に戻す。
一緒に暮らしていたのは夢だったのか、いや子供がいると思ってゆりかごから赤ん坊を抱き上げる。この子もやがて消えてしまうんじゃないかと思う。

「もどってきたソフィ・メイソン」この前かいたのでそちらを。

「後ろから声が」 フレデリック・ブラウン 省略

「ポドロ島」 L・P・ハートリー
ぼくは、友人ウォルターの妻:アンジェラをつれてポドロ島に行くことになった。そこにはネコが沢山いる。アンジェラはかわいそうだからネコを連れて帰ろうとするがネコが逃げる。
逃げてここで飢え死にさせるくらいなら、ネコを殺すと言いだし、ぼくはやめろと言う。
ぼくはウォルターを迎えに行こうといったん船に戻るが、やはりアンジェラが気になっゴンドラの船頭:マリオと共に島に戻るが→マリオに船につれもどされる。
マリオは瀕死のアンジェラを見つけたという。で、アンジェラは「あれが戻ってくる前に殺してくれ、あれも飢えていて・・・」と言った。 

「十三階」 フランク・グルーバー
これを読もうと思ったら少年文庫しか図書館になかったのです。(じゃ、前によんだのは?)
著名な探検家:ジャヴリンは「ボナンザ百貨店にはないものはございません」のキャッチフレーズを信じて買い物→十三階で買い物をする。対応してくれた女の子が可愛いので、デートの約束。閉店後に待っていたが現れない。
警備員は当店には十三階は無いという。ジャヴリンは社長に直談判して、十三階に行った話をするが相手にされない。→で、ジャヴリンは帰る→エレベーターが墜落して彼は死ぬ。

16年前、そのエレベーターが墜落して売り子(例の彼女)と係員(社長の息子)と、エレベータボーイが死んだ。その時以来デパートは十三階を無くし、エレベータを閉鎖した。
ジャヴリンが乗ったのはそのエレベータ。

「お願い」 ロアルド・ダール 省略
「ハリー」 ローズマリー・ティンパリ 省略

子供向きとは

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「恐怖の分身」 シンシア・アスキス編につられて借りましたが、彼女の話がなかったです。
印象に残ったのはロレンスの「揺り木馬の啓示」
少年ポールは揺り木馬に乗ると、競馬の勝ち馬の名前が分かる→大人たちがポールにお金をかせがせるために、結局ポールは死んでしまう。

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ミドルトンとシンクレアが読みたくて「怪談の悦び」
「ダンカスターの十七番ホール」  H・R・ウェイクフィールド
ホールを改修したら、殺人事件が→ ゴルフクラブ閉鎖 過去の文献で妖怪がすんでいると判明。

「魔性の夫(つま)」 エリザベス・ボウエン
今は結婚して普通の生活をしているドローヴァー夫人の元に、戦死した婚約者からの手紙が→25年たって彼が迎えに来る。

「棺桶屋」 リチャード・ミドルトン →ミドルトンはこんどまとめて。

「青の無言劇」 アーサー・キラ=クーチ
宿屋で泊まった部屋で、過去にあった事件の夢をみる。
それが真実だということが、最近分かったということが、友人の手紙でユーモラスにつづられる。

「深き淵より」 ロジャー・ペイター
霊感のある神父が、ある修道院で、非公認の崇拝が行われている事を知る。
この話のポイントは「崇拝される」死者が「わたしに祈らないで、わたしのために祈って」という心の叫びに気がつくところだと思います。

「天国」 メイ・シンクレア →別途(短編集が出るといわれているので)

「ゼリューシャ」 M・P・シール→スミマセン パス。

「ウルヴァーデン塔」 グラント・アレン
メイジーは招待された館で、過去に塔を守るために人柱(?)になった二人の乙女につれていかれそうになる。塔が崩れてメイジーは助かる。

「マダム・ジャンの商売」  ヴィンセント・オサリヴァン
キュスターブは金目当てにおばを殺す。おばさんの幽霊を毎日見る。
おばさんは、あたしゃ何日も死んでいるんだよと悲しそうに泣き出す。→おばさんの描写が切なくてよいです。

「なくした部屋」 フィッツ=ジェイムズ・オブライエン →すみませんパス

「羊飼いの息子」 リチャード・ミドルトン →別途

「彼等」」 ラドヤード・キップリング
わたしは道にまよってある屋敷にたどり着く。そこには目の見えない婦人が住んでいて、周囲には子供が遊んでいる。
実はその子供達は幽霊。彼女が子供が大好きなので、それでその周りにいる。
でも、執事の死んだ子供がその中にいる→生みの母がそれを見てしまう。
婦人は自分がやっていることはいけないことを思う。

「中国魔術」 アルジャーノン・ブラックウッド
久しぶりにあった友人は東洋趣味。妻は中国人だという。妻に紹介されると、英国女性。
害のない妄想だからと彼女に言うべきかどうか・・・

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「イギリス怪談集」「イギリス幻想小説傑作集」

由良君美編「イギリス怪談集」(河出文庫)
※有名作家、有名作品は省略するものもあります。

「霧の中での遭遇」 A・N・L・マンビー
山で霧で道に迷うと、地図を渡して助けてくれた人がいた。
その地図に通りに行くと、断崖にでてしまった。たまたま助かったが、その地図が古いものだったことが分かる。一体どうして?、しかも、他にも同じ場所で古い地図をもって遭難した人が・・・
その昔に、遭難者を助けていた人の幽霊が、今も人々を助けるつもりだったのに、地図が古かったので・・というオチ。

「空き家」 A・ブラックウッド・・・省略

「若者よ、口笛吹けば、我行かん」 M・R・ジェイムズ
不思議な笛をひろってしまって→吹いちゃって「出てくる」って話(吹くなよ・・・と思います)

「赤の間」 H・G・ウェルズ
伝説の幽霊が出る赤の間にあるのは、幽霊ではなく。「恐怖だった」

「ノーフォークにて、わが椿事」 A・J・アラン
幽霊とは思えない現代的な女の子にであった。まさに椿事。

「暗礁の点呼」 A・クィラ=クーチ
死者(兵隊さんが)がんばるというお話

「おーい、若ぇ船乗り!」 A・E・コパード・・・この本でしか読めないらしい(おしいなぁと思う一品)
アーチー・マリンという若い船乗りがフリーダというヴェールをかけた美人に出合う。
行くところがないの。私消えますわ。幽霊なのと言う。
お金持ちで衣装道楽で、着飾ることだけを生き甲斐にしていた。
死んでから、思いのこもったドレスたちが彼女の周りに出現する→それを着てうれしかったが、一度着るとドレスは消えてしまう。今日のドレスは最後のドレス。彼女は、何かがかわった気がする。ずっと深い海に埋められたいと言う。
アーチーがそれを信じないと、彼女は、ドレスをぬいで消えてしまう。
びっくりした彼の手に彼女のハンカチが残っていたが、空中から出てきた見えない何かがそれをひったくった。
コッパードらしい作品。

「判事の家」 ブラム・ストーカー
省略

「遺言」 J・S・レファニュ
省略(遺産を譲られた弟も結局・・・)

「ヘンリとロウィーナの物語」 M・P・シール
省略

「目隠し遊び」 H・R・ウェイクフィールド
男(おそらく不動産関係)が幽霊屋敷で死んでしまうんですが、
なぜ悲鳴がしたのに助けにいかなかったのか?と問われた隣家の男が「日が暮れてからお屋敷に近寄るものはいねえよ」とだけ言い続けます。

「チャールズ・リンクワースの告白」 E・F・ベンソン
死刑になった男が、懺悔をしたいと、医者に連絡してくる。

「ハリー」 ローズマリー・ティンパリー
とっても有名なので省略

「逝けるエドワード」 リチャード・ミドルトン
死んだエドワードを悼む切ない作品。ミドルトンはとても素晴らしいです。

「ロッホ・ギア物語」 J・S・レファニュ
省略

「僥倖」 アルジャーノン・ブラックウッド
事故にまきこまれそうになる男が、彼を救おうとする力で助けられる話。
何かが、「呼びかける」→隕石が彼の部屋に落ちてくる。彼は助かる、
で、不思議なものが、逃げ去る。
宇宙人が、宇宙船がコントロールを失ったので、落下地点に先回りして、地球人を助けるって話みたいと思いました。

「ハマースミス「スペイン人館」事件」」 E&H・ヘロン
遺産として相続した館の怪奇現象に友人の心霊探偵:フランクスマン・ローに調査を依頼する。解決するんだけど、ちょっととんでも?

「悪魔の歌声」 ヴァーノン・リー
将来を嘱望されている作曲家のぼくは、ヴェニスで謎の歌声のとりこになる。
その歌声を聞いて死にそうになるが、ぼくは回復する。でも、あの歌声をおそれつつ。それでもその歌をききたくてたまらない。

「上段寝台」 F・マリオン・クローフォード
省略

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「イギリス幻想小説傑作集」も同じく由良君美編 白水社 
これはかなりの有名どころ&幻想小説なのでかなりパスしてしまいます。

「サノックス卿夫人秘話」 アーサー・コナン・ドイル
・・・省略

「屋敷と呪いの脳髄」 エドワード・ブルワー・リットン
リットンは、「ポンペイ最後の日」→子供の時感動。TV映画でみたことがありました。もう一度みたいなぁと思います。
この話は幽霊屋敷の原因を解決して、「普通の家」に戻した話。

「幽霊船」 リチャード・ミドルトン
幽霊船が村に現れる。船乗り幽霊はどんちゃんさわぎ。村の若い幽霊たちも一緒にさわぐ・・・楽しい話です。

以下、省略が続きます。
「スレドニー・ヴァシュタール」 サキ
「異形のジャネット」 ロバート・スティーブンスン
「緑茶」 レ・ファニエ
「林檎の谷」 ガブリエル・ダンテ・ロセッティ
「われはかく身中の虫を退治せん」 ジョン・コリア
「樹」 デ・ラ・メア
「ネズ公」M・R・ジェイムズ
「ポロックとポロの首」 H・G・ウェルズ
「獣の印」 ラドヤード・キプリング

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「幽霊がいっぱい」古今英米幽霊事情2 

「化けてでてやる」の続編(?)です。
こちらは、女性が脅かされる方の話で、前のシリーズより時代も新しい感じがして、ちょっと迫力が不足しています。

「黒犬」 ペネロペ・ライヴリー
50才過ぎの主婦ブレンダは「黒犬」が見えるようになる。
彼女はそれが原因でいままでちゃんとやってきた家事ができなくなったり外出しなくなったりする。娘達のすすめで病院にかかり、精神安定剤をもらうが、犬は見える。
ブレンダは犬は「いる」ものとして振る舞うようになり、外出ができるようになる。
夫ジョンは、ある日犬の気配、夫が振り返るところで終わり。
「黒い犬」とは何なのかって話になるんだと思います。

「万霊節」イーディス・ウォートン
未亡人セアラはホワイトゲイツ館で何不自由なく暮らしている。
ある夕暮れ(万霊節の前日)自分の館に行こうとする見知らぬ女を見かける「どこへ?」と聞くと、「邸に勤めている人にちょっと会いに」
その直後、セアラは転んでひどく足を痛める。(骨折?)
医者がきたけど、とりあえず明後日までレントゲンはとれないから寝ているようにといわれる。で、女中のアグネスがいろいろしたくをする。
夜中にセアラは目ざめると、邸に誰もいない。さがしまわってもみんな出かけている。
気がつくと朝。医者がいて、足が悪化してますねと言う。
アグネスは奥様はうなされて歩き回ったと言う。セアラは違うと言いたいが・・・

一年後、セアラはいとこの家に急遽やってくる。
また、あの女が来たので、逃げてきた。(アグネスはどうもほっとしたようだった→アグネスはきっとあの女とぐるだ)
セアラはもう二度と邸には戻らなかった。
語り手(セアラのいとこ)は、アグネスはスカイ島の出身で、
セアラはもう二度と館にもどらなかった。
わたしは、アグネスはスカイ島の出身で「魔の力」に感応してしまったのでは(他の使用人もアグネスに引きずられた)と思っている。

「誰かが私を見つめてる」 フェイ・ウェルドン
館にとりついた幽霊がずっと住民の生活をみている。
モーリスは妻(アン)と離婚し、ヴァネッサと結婚、でも彼女とも別れる
アンはあの家にはずっと幽霊がいると思っていた。
ヴァネッサは、誰かが私を見ているとおもったけど、それは今の私があのころの私をみていて悲しんでいたのねと。

「ベッツィおばさんの洋だんす」 アリスン・ルーリー
これはけっこう怖いです。(アンティーク好きとしては)
バフィはおばさんの遺品の洋だんすを弟から譲ってもらう。あのたんすは自分でないと扱えないと言う。人間は死ぬけど、ものはとずっと生きるから、ものが人を支配するんじゃと言いったりする。
たんすはセイラム製の博物館旧の作品と分かる。
バフィは自分が事故死したらたんすは甥にゆずる。自然死したら博物館に寄付すると、たんすに聞こえるように言う。
たんすはしばらくおとなくししていたが、甥が、このたんすは博物館に寄付だという話をたんすに聞こえる場所で話す。バフィはたんすで事故死。たんすは博物館で幸せに暮らしている。

「隣の部屋」 A・S・バイヤット
ジョアナの母が死に、彼女は家で一人で暮らす。家には母の気配がしている。
母が生前 「隣の部屋の声が聞こえる。自分もいつかはあっちに行く」と言っていた。
自分もいつか、壁が開いて「隣の部屋」にうつって行くのだろうと思う。

「本当に正しいこと」 ヘンリー・ジェイムズ
作家アシュトン・ドインがなくなった。未亡人から彼の伝記をだしてほしいとジョージ・ウィザモアは言われ、ドインの事を調べている。
どもうドインの幽霊?(見えないけど)がウィザモアの近くにいるような気がする。
ウィザモアは一生懸命にしごとをするが、結局、ドインは自分のことをさらけだすなということを伝えにきたと確信を得る。そして、で未亡人を説得する。未亡人は、何かをみて電気を断念する。

「林檎の木」 エリザベス・ボウエン
サイモンがとても若い妻:マイラを迎える。
お客として家に滞在しているベタズリー夫人は、マイラのいた学校で事件があったという。
マイラは夢遊病らしい。ベタズリー夫人がマイラから聞き出したのは、学校で自分とドリアがいじめられていた。自分はたまたま他の女の子と仲良くなる機会があり、ドリアを見捨てた。ドリアは林檎の木で首をくくった。マイラはその死体を見つけたが、知らないふりをした。それ以来、マイラの夢を見る。自分はサイモンと幸せになりたいけれど、自分がいる限り彼は幸せになれない。
ベタズリー夫人は、おそらく不思議な力があって、命がけでマイラを救う。

「ジャックの娘」 シンシア・カドハタ
わたしはジャックの幽霊をみたことがあるジャックは私の父で始まる。
実の父はジャック。ママは妊娠してパパ(養父)と結婚した。
ジャックが死んでその仕事(各地の自動販売機からお金を回収する)をジャックの奥さんから頼まれた。(いったいどういう人間関係なのか?)
で、パパと一緒に旅をしてまわる。パパが仕事で先に帰ったら、ジャックの幽霊がでて、
仕事のノートにいろいろアドバイスを書き込んで消える。
わたしはジャックに「ジャックがいなかったらママとパパはもっとうまく言っていたのに」と言ったりする。
一応「幽霊」なんだけど、生きているいても同じような感じでした。

こちらの本については「万霊節」以外は、怪談という気がしませんでした。

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