はじめに(きっかけなど)

これを読んでなかったら?フィッシュ「殺人同盟」シリーズと「密輸人ケック」

職場のミステリファンからは、スレッサー「快盗ルビイ・マーチンスン」を貸して貰いました。(ルビイものも最近の短篇集に未訳が収録されていて懐かしかったです)
スレッサー自体はそれまで読んでいたはずなんですが、そこから「うまい殺人、しゃれた殺人」といったヒッチコック系の短篇集を読むようになりました。
スレッサーは短編の大御所で先日も短篇集が出たので、まだまだ入手は簡単だと思いますが、彼女が紹介してくれたフィッシュの方は軒並み絶版みたいです。

フィッシュは「シュロック・ホームズの回想」と「冒険」が一番有名なのではないかと思います。お馬鹿ホームズの誤解に満ちた推理は捨てがたい味があります。

でも、今回ご紹介したいのは、「殺人同盟シリーズ」と「密輸人ケック」です。
まず、「殺人同盟シリーズ」えーと、シリーズ化されていると言うことで、1巻のある事件がある解決をみるということが予測されるのではありますが(まだるっこしい書き方)
ミステリ作家クラブ創立者3名(もうご老体)が、今はすっかり売れなくなって、老後の資金たのめに殺し屋をはじめる、結構順調に・・・という話です。
どんな犯人でも金を払えば、という凄腕の弁護士ピュー卿など強烈なキャラクターも出てきます。

3作どれも味があります。1作目「懐かしい殺人」は非常にお薦め、3人の作家達の友情&浮き沈みが面白いんです。2作目の「お熱い殺人」は豪華客船が舞台ですが、その中に出てくる「ビルマ式トランプ一人遊び」が忘れられません。
3作目「友情ある殺人」はシリーズ最後のしめくくりですが、この三人は一筋縄ではいかない強者です。
1,2作目はぜひとお薦めしますが、できれば3作読んでください。

「密輸人ケックの華麗な手口」は、どんな税関も突破してみせる「密輸人ケック」の物語:短篇集です。
一番有名なのは「一万対一の賭け」だと思いますが、それ以外にも、スーパーの組織的な万引き対処方法の話や、いろいろ機知に富んだ話が沢山あります。
「ケック」には思い出がありまして、古書店で、レジの側のまだ棚に並んでいない山から、かき分けてゲットしたんです。
内容も、ケックはポーランド出身なのでヨーロッパが舞台になることも多いんですが、ベルギーのブリュッセルのグランプラスとか、今、仲間はガン(ゲント)にいるから電車だと「北駅」につく、など、昔読んだ時には全然分からなかったけど、いまだと分かるようになった地名が出てきて楽しいです。

フィッシュもちょっと忘れられた作家になりかけていて、寂しいです。
尚、別名義 パイクで、映画「ブリット」の原作も書いているそうです。

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これを読んでなかったら?「黒後家蜘蛛シリーズ」

会社の同僚(3ヶ月しか一緒の職場ではなかったんですが)に、ミステリ短編好きの友人がいました。わたしは彼女からダールを教えて貰ったような気がします。もちろん「おとなしい凶器」は知っていたんですけど。
彼女のお薦めは「あなたに似た人」より「キス・キス」でした。

その彼女から、教えて貰った短篇集の一つが「黒後家蜘蛛シリーズ」です。
あまりに有名なアシモフのシリーズなので紹介は不要だと思います。
同趣向の「ユニオン倶楽部奇譚」ともに、アシモフが死んでしまったために文庫化されていない作品があるのが残念です。
たしか創元は両方まとめて1冊で出すとか言っていたんですが、もう忘れられてしまうんでしょうか。

創元はある時期カバーを一新して、このシリーズはアシモフの肖像になってしまいましたが、昔のグレーのカバーに黒後家蜘蛛の表紙の方が風情があったと思っています。

シリーズもので途中でカバーが変わってしまうと大ショックですよね。
黒後家蜘蛛シリーズから、アシモフの短編でSF(といってもあまりSF色が強くないもの)ものとか読むようになりました。
アシモフ編のアンソロジーもいろいろ読みました。
当時はなかなか読めなかった色んな作家が収録されていて楽しかったです。

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大学の図書館に宝石(ミステリ)がたぶんあったような・・・「ナイン・テイラーズ」とかありました。

大学の図書館には分室(?)のような開架式の図書室があって、なぜか(おそらく寄贈だと思いますが)ミステリも結構あったんです。
私はそこでケメルマンの「ラビシリーズ」をよみ。クリスティ「暗い抱擁」(違うタイトルだったような)を読み、バウチャーの「ウルスラ尼」を読みました。で、しらべてみるとどう考えても雑誌「宝石」があったはずなんです。「死体をどうぞ」(その時はたぶん「死体をさがせ」を読んでいるんですが、「宝石」なんです。それが、ピーター卿との出会いで、どうもその前に「ハリエット」という女性にであったらしいが。。。と、どんなシリーズなんだろうと思いました。

ちなみにミステリチャンネルの「バーナビー警部」ものに、「鳴鐘」を競技としてやっている人たちが出てました。あー、こーゆーものなんだぁとしみじみしちゃいました。

「ナイン・テイラーズ」も読んでいるんですが(あれは、トリック/犯人分かりました。どういうわけか)、調べてみると「世界推理小説全集」だったのかもしれません。

とにかく、あるいみディープな品揃えでした。
社会人になって、たまたま勤務先が大学に近い時があったので、その図書館に行って本を借りようとしたんですが、開架式だったために、「宝石」類がごっそりなくなったと司書の人がなげいてました。
ショックでした。

セイヤーズは一体どんなシリーズなんだろうと、その時思っていたんですが、まさか、全部翻訳されるとはおもってもいませんでした。
(前にも書きましたが、ハリエット自体はちょっと苦手ですが、最後まで読むと、ハリエットの存在というのは理解でしました)

あの大学の図書館というのも、私のミステリ生活に寄与しているんだなぁと思います。

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これを読んでなかったら?「アメリカ探偵作家クラブ傑作選」

「あの手この手の犯罪」~「新エドガー賞全集」までのアンソロジーです。
調べたら10年かかって出ていたんですねぇ。

いつ買いはじめたか憶えていないんですが、ある時たまたま手にとってあまりに面白かったので、シリーズをまとめ買いした記憶があります。
友人に貸して、ぼろぼろになって返ってきたものもあります。全巻そろってます。

もう昔のことなので、記憶がさだかではないんですが(笑)、アンソロジーって創元推理文庫では実は出ていたはずなんですが(その後で頑張って集めました)、気が付かず。
このシリーズが私にとっては「アンソロジー」という気持ちです。(あ、「世界傑作推理」とか「怪奇傑作選」は別格ですから)

一時期、気持ちが疲れていたせいもあって「短編」は、読み切ることができて、とっても気持ちが楽でした。しかも、質の高いものが山盛りだったので、アンソロジーの復活を望んでいるですけど。版権が難しいんでしょうか?

それから、創元のアンソロジーをかなりあつめ、ホック(ホウクと表記されているのが笑える)「風味豊かな犯罪」など、年間傑作選も探してかいました(あの企画続いてほしかったです)当時は、早川のイギリスミステリのアンソロジーはちょっと暗めだと思ってそんなに真剣にあつめなかったんですが、最後はネットで探して買いました。昔かっておけばよかった。

今に至るまで「びんづめの女房」をゲットしていないのが、悔やまれます。(読んでますけど)今回の異色作家シリーズで出ないと知ったときは、ショックでした。
荒地出版のミステリアンソロジーも結構楽しかったですが・・・

アンソロジーから知って本をかったのが、コリア、エリン、ホック、スレッサーなどですね。
アンソロジーって、色んな作家の作品を知ることができる、お楽しみ袋みたいなお得感がありますよね。

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これを読んでなかったら?「ミステリマガジン400号記念」

たくってもうすでにミステリ好きではあって方向は決まっていたんですが
その頃は「本」は買っても「雑誌」は買ってませんでした。(今も雑誌はこれ以上は増やさないようにしようと思っていますが→先日の「雑誌問題」からどうしようかという課題を抱えていますけれど)

新聞の書評でミステリマガジンの特集号を誉めていたんです。短編特集でした。(今も大事に持ってます)で、そんなに良いなら買おうと思ったんです。
ここですでに間違いが、書評がでるのって結構あとだったんですね。地元の書店では売り切れ。で、神田の書店に電話しまくって、やっと一冊残ってました。
私は、その時、友人と旅行に行く約束(2ー3日)したので、書店に、いついつ取りにいくから絶対に取り置いてくださいってお願いしたんです。
戻ってきてからすぐに取りに行きました。最後の1冊だったそうです。

この号には大好きな「埃だらけの抽斗」(今度説明しますね)とか載っていて、本当に素晴らしい号でした。冷静に考えるとその頃には短編の良さに(特にアンソロジー)目覚めていたような記憶があるんですが、この400号は私にとっては、短編小説とのかけがえのない出会いでした。

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これがなかったら。懐かしの名画「裏窓」&レアな「生きていた男」

母はミステリ映画が好きでした。
両親は結婚前or新婚時代にヒッチコックの「裏窓」を見に行って、母はキャーキャー怖がって父にうるさいと怒られたそうです。

で、子供の頃から、ミステリ映画は観てました。(子供のTVにうるさい母でしたが、自分の趣味で、海外ミステリ関係はOKだったきがします)

「裏窓」は何度も話を聞かされていたので、見るからストーリーを知っていました。
やっと映画でみたのは、社会人になってからです。(TVでみたおぼえはなかったような)
大昔なので、ヒッチッコクの名画上映とか謳い文句にしていたような気がします。

思い出すのは、年配のご夫婦が昔みたわねぇ~っておっしゃってたことです。
ああ、きっと両親と同じ頃にみてるんだろうなぁと思いました。
そんなヒッチコックも簡単に見られる時代になったものです。

もう一つ忘れられない映画があります「生きていた男」です。
これ、ものすごい昔に見て、そのストーリーにびっくりしました。
数年前にcsで放映したのを録画して永久保存版にしています。

この「生きていた男」は、ミステリ映画の傑作と(だれの対談だったか)絶賛しているんですが、どういう訳かTVでもほとんど放映されず&ソフト化もされませんでした。
(この映画ですが、同名の2時間ワイドになっています。)

ずっとあの映画は何だったんだろうと思っていたんですが、そのドラマのおかげでタイトルが分かり、映画をみることができたんです。

あと、「太陽がいっぱい」も(私のドロン好きは幼児体験?)思い出の映画ですね。

両親が「裏窓」見てなかったら、私の読書と映画の路線は少しは違っていたのでしょうか・・・

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「推理小説の整理学」&「世界の推理小説総解説」

母がミステリ好き&姉が5才年上で、雑誌:中1コースなどの付録に、ミステリの抄訳がよく載っていて、「サイモン・テンプラーシリーズ 奇跡のお茶」で母は「セイント」のファンに。→大人になって本を入手するのが大変でした。

あと、トリック集を集めた付録とかもあり、「Yの悲劇」は、ストーリーも知りませんでしたが、重大な手がかりを知っていました。「密室の行者」もトリックは知っていました。(例えが古くてスミマセン)

昭和52年「推理小説の整理学」→これをいつ買ったのかもおぼえていないくらい昔から持ってまして、これに載っている本を読もうと図書館に行ったりしたのを憶えています。
私はハードボイルとは好みではないのですが、この本に「警官嫌い」とか「ファイル7」とか載っていたはずで、一応読んでみました。

「世界の推理小説」の方は、85年刊。今からすると古典が(ハードボイルド・警察小説関係も)多く。読もうにもなかなか入手できないで、読んだ本に印をつけて頑張ってました。

この本がなかったら、こんなにミステリにはまらなかったのかなぁとも思います。
もっとも、大学で、私とどっこいどっこい(微妙に範囲が違いますが)のミステリ好きと出会い、本の貸し借りを今に至るまでしています。

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これを読んでなかったら?「殺人者はへまをする」クロフツ→「ホッグス・バッグの怪事件」は○だけど。

私のミステリ&映画好きは母の影響だと思います。
子供の頃から、ポプラ社のルパンを読み。TVの番組もNHKの銀河TV小説(ふ・・・古い)の殺人事件とかは、見せてもらえたんですねぇ。
夏休みだったような、(見て良いTV番組にはうるさかったような気がしますが)ミステリに関しては、母が見たいせいもあってか、規制がゆるかったと思います。

「闇からの声」をドラマで見た記憶があります。

で、忘れられないのが「殺人者はへまをする」クロフツです。
「樽」を読むずっと前にこれを読んでます。
短篇集で、前半は倒叙もの&後半は普通のミステリだったと思います。
家事の合間に読むには、すぐ読める短編集が良かったのだと思います。

で、「殺人者は」はすっかりお気に入りで、ぼろぼろになるまで読んだんですが。
やがて名作と言われる「樽」を読んで(厚い)、え・・・・?状態。いや、もう何が何だかわからないぞ。かなり面倒くさかったです(似た経験が「黒いトランク」何度読んでも忘れてしまう)大学の同級生がミステリ好き(彼女はクロフツが大好きだった)ので、全部かしてもらいました。でも、何となくクロフツの長編は苦手だなぁという気持ちが残りました。

あるミステリが誰の何て作品だか分からない(よくありますよね)でも、気にかかる。
謎の失踪があった(たぶん)&ドールハウスが出てきた(こっちは確実)どう考えてもクリスティでも、クイーンでも、カーでもない。→で、友人に確認。
「ホッグス・バッグの怪事件」と判明。で、読み直す。「クロフツの割にいいじゃん」(失礼!)という気持ちになりました。
たぶん、クロフツの他の作品のように「いきなり事件」フレンチ警部出動!ではなく、ごく普通のミステリのように、「まあ、何年ぶり」という出会いから始まっているからだと思います。(じゃ、フレンチ警部ものの他のイントロはそうじゃないのか?と言われると自信ないんですが)

クロフツは最初に出会った時と出回っている(長編ぱっかり)と、個人的には一番ギャップがあった作家かもしれません。

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はじめに

はじめまして

昔の海外本格ミステリ映画(これも昔の海外もの)が好きです。
色々と乱読しているので、その本の感想をここで書いて行こうと思います。

何故「エルミタージュ」にしたかといいますと、こういう事情です。
私はミステリの絶版本を古本で探していたんですが、ある時ロシアに旅行する事になり、ロシアの資料を探すために図書館に行ったんです(家の近所には図書館がないという本好きには最低の環境なんですが)そこで、ロシア関係の本は惨敗したんですが、絶版ミステリがあったんですね。
それ以来、探求は諦めて図書館派に転換したんです。
エルミタージュ美術館はその意味で私にとってはエポックメーキングであったわけです。

エルミタージュは「隠れ家」という意味で、もちろん、ブログは自分の楽しみのための隠れ家でもあるのですが、実際に行ってみたらもう「素晴らしいものは当然あるんですが、ぐちゃぐちゃで、かなり管理されていない」状態だったんです。で、自分流に「好きなものを書く&雑然としていてもかまわない」という開き直りから、エルミタージュとしました。

過去にいろいろ読んだもので感想をメモしたものからもピックアップしていきますので、本当に一行コメントから何からあると思います。

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