書籍・雑誌

「謎解きアクセサリーが消えた日本史 」

古代の日本にはアクセサリー(イヤリング、ネックレス、指輪)があったはずなのに、それから、アクセサリーが消えてしまい、明治になって外国の影響でアクセサリーが復活→何故、アクセサリーが消えてしまったのか?という考察本です。

決定的に「これだ」という説はなく、いくつかの説が紹介されていました。

「火葬」でアクセサリー(副葬品)が重視されない。
「着物」がアクセサリーの代替(これ私はけっこう同意するんですが)
「玉」が権威の象徴として、独占されアクセサリーとしては使用できない
「真珠」は輸出用なので、アクセサリーには使うことはできない などなど。

以前、着物好きの友人と話しあった私の説ですが。(ちなみに、「着物」を着る場合、「ひっかけないように」腕時計、指輪はしない(指輪は、丸い石:真珠、珊瑚、翡翠などが原則))
帯留め、櫛(髪飾り)、根付けのようなものはOK

平安時代・・・重ね着で、袖は指先が隠れる→指輪不要
日本の身分の高い女性は、姿を見られることがないように奥まって育つ
=着物は、「遠目から見る」ことを主眼とする
安土桃山の着物はほんとうに大きな柄を大胆につかったりしていますし、個人的には着物がアクセサリーの代わり(農耕民族なので、指輪は根付かないし)。

もっとも、作者は日本にアクセサリーがないと主張していますが、帯、着物は十分に豪華ですし、櫛、かんざしといったものをアクセサリーとして考えていないような気がします。

とりあえずアクセサリーがお好きな方は、さらっとでもどうぞ。

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デステ家の姉妹 イザベラとベアトリーチェ

子供の時NHKで「レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯」といった番組をみました。
のちにCSでも放映されたのですが、カットされて(というか微妙に違うバージョンがあるらしく)、老人になったレオナルドがリュートを弾いて歌うシーンがカットされていました。

先日、業後と会うのに時間調整で図書館で本を読んでいたのですが、「ダ・ヴィンチの白鳥たち」と「ジョコンダ夫人の肖像」という本をたまたまよんだんです。
どちらもデステ家の姉妹:イザベラ・デステとベアトリーチェ(ミラノ公ロドビコ・イル・モロ夫人)を扱った話です。内容は全然違うのですが。

わたし、ベアトリーチェも知っていたし、イザベラ・デステも知っていたのですが、この二人が姉妹だったってことを知りませんでした(汗)
で、ロドビコが姉の方に結婚を申し込んだら、すでにイザベラには1月くらいまえに縁談がきまっていて、妹と縁談がまとまった(なお、この時妹は5才)
などという話も知らず。うーん。深いなぁ~と思っちゃいました。

なんのことはないみんな親戚だった。ですね。

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ゴシックロマンス、オースティン~クリスティファン必読「19世紀のロンドンはどんな匂いがしたのだろう」

ヴィクトリア朝の説明の本はいろいろありますが、この「19世紀のロンドンはどんな匂いがしたのだろう」は、一種の「有職故実」

日本にいたら(いや、きっとイギリスにすんでも)一生使わない言葉、王侯貴族に対しての呼びかけ方(王または女王:Your Majesty→これはきいたことあるぞ、国王の配偶者、子女、兄弟姉妹:You Royal Highness)、自分が貴族であるときの公爵への呼び方・・・・
社交界へのお目見えの方法とか。

身内以外が女性をファーストネームで呼んではいけない(婚約者はOK)とか、小説(もとがほとんどわかんないですが)を引用して説明しています。

ディケンズ、オースティンの時代から、クリスティの作品もその「御前様」とかあったような気がしますので、その何となくしか分からなかったことを、ちゃんとしるための本として有用です。

無くても別に困らないけど、あるととっても楽しい本です。

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駆け足で読んだ「ヒッチコックに進路をとれ」(知らない映画はちと辛い)

映画ファン山田宏一、和田誠の両人がヒッチコックの全作品について語る「濃い」ヒッチコック本です。
ヒッチコックのファンか?といわれるとそうではないけど、「裏窓」「レベッカ」「疑惑の影」は好き程度の私からすると、もう、あーこの映画、見てるはずだけど全然覚えていないとか、TVシリーズについての話もあって面白かったとか、やっぱり「パラダイン夫人の恋」ってタイトルは反則だよな・・・などなど、面白さ満載でした。

が、しかし、例によって図書館からの本。
期限が立ちはだかる→本来、こういう本は、ゆったりと読みたい本ですが、そうもいってられない。「とにかく読む」とがんがん読んでました。

ストーリーをチェックしたい映画もあったり、たしか、録画してるはずって映画も、あの俳優はって調べたいことが山のようにあるけど、順番に読んでいくしかない。
ヒッチコックの映画をちゃんとみたいと思わせる1冊です。

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「ひとりぐらしも9年目」たかぎなおこ

私のごひいきのマンガ家(?)たかぎなおこの「ひとりぐらしシリーズ」第2弾。
念願の引っ越しをして、優雅な(?)生活に。。。

絵を描きたくて単身上京して・・・という作者。
当然芯は強い人はずですが、このマンガエッセーからだと、普通の(?)ややおとなしめの(?)生活が綴られていてとても楽しいです。

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「女子校のノリ?」オースティン その2

作品として一番好きな「説き伏せられて」
若い頃、婚約を周囲から反対されて諦めたアンの前に、かつての恋人が、軍人として成功して現れる(って、彼女に会いにくるわけじゃなくて、たんにほとんど偶然のように)
しかも彼は、そろそろ結婚しなくちゃって考えているらしい。

数年前に、BBC(だと思います)ドラマをTVでやっていて、それが、やはり原作にとっても忠実で(主人公のアンもおとなしめで)、すごく良かったんです。それさがしたんですが、みつからず・・・たまたま去年くらいに、LALATVのドラマを見ました。
基本ラインは同じで良かったのですが、多少現代的にアレンジされていて、原作の「アンがどうしようもできなく悩んでいる」部分が、少しだけ、行動的にかえられていまして、時代の流れを感じました。(当時の女性だとしたら、考えられないほど行動的)でも、今時だからOKという感じでした。

エドマンド・クリスピンの作品(たぶん「消えた玩具屋」だと思うんですが)に、フェン教授が、パブで「ミス・オースティン」の素晴らしさを説く男と一緒にいるシーンがあったような記がします。
オースティンファンが多いんだなぁと思いました。
「ジェイン・オースティンの読書会」読んでいるはずなのに、全然覚えていなくて、再読しようと思っています。

オースティンは、最初に読んだ時にはとにかくおもしろくて、いろいろ探してなんとか読んで→でも先に読んだ作品が気に入ってしまったために、頑張って探した作品がそこまで面白くなくて。とりあえず小説を読み終わる。(「マンスフィールド荘」はかなり苦手だった。)

映画化の影響で、いきなり本が読めるようになる。
→立て続けに読んで、ちょっと「お説教されているようで、あきる」(ファンの方ごめんなさい)→でも、何となく「説き伏せられて」読む→最近のブームで、再読する。といった状況です。
懐かしい日々を思わせる作家です。年をとったらもっと良くなるのかもしれないです。

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「女子校のノリ?」オースティン その1

kazuouさんのブログで、ジェーン・オースティンの話題が出たので、ちょっとここでおもいつくままに・・・。
オースティンは、その昔まだなかなか入手が大変だった頃に出会いました。
最初は「高慢と偏見&説き伏せられて」のセット→これが面白くて次々と読みました。

「高慢と偏見」は、五人姉妹が出てきたところが、「女子校」(私は女子校出身なので)の雰囲気満載で、楽しめました。「エマ」は完全に女子校のノリ。もっとも、個人的には一番好きな作品は「説き伏せられて」です。

「高慢と偏見」は本よりもその後みたBBCのドラマが非常に良かったので、再読していません。(その後作成された映画版は、ベネット家の描き方がちょっと・・・というのと、やはり、やや現代風だったので、BBCドラマの方がとっても原作の雰囲気を残していたと思います)

「エマ」は、話自体がエマお嬢さんの成長物語でもあり(そういえば、オースティンの主人公で、生活(?)の心配をしていない唯一の主人公じゃないでしょうか?)そのせいか、映画もよかったと思います。

「分別と多感」→映画では「ある晴れた日に」を最近再読したのですが、結構バラエティに富んだ登場人物がでてるなぁと思いました。
オースティンの登場人物たちは、基本、誠実な心があれば、必ず報われるというパターンで、財産目当ての結婚(当時は、それって非難されることではありませんが)を考えるようなことは不幸な結果を招くという路線があると思います。

「分別と多感」では、他の作品と違って、財産目当ての結婚に成功する(?→ストーリー的には、それが主人公達に良い方向に動くんですが)女性がでてきて、ちょっとびっくりしました。
作品の中で、分別のあるエリナーが、多感な妹エリナー(お金なくても結婚できると豪語)に、お金は必要よと説く。でも姉の言う額は、「生活に必要な額」、妹が言うお金がない生活よりずっと少ない額で、すごく「まっとうなこと」を考えるんだなと思いました。
この本に関しては、「先輩からの教訓」として読み継がれている本って感じがあります。(やや、都合よくすすみすぎるけど)

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懐かしの童話「銀のうでのオットー」

学研の童話シリーズ(このシリーズは今は廃版のようです)です。
調べたところ、偕成社でも出ていたようですが、今入手可能かが不明です。

アメリカ人作家:ハワード・パイルが書いた児童文学の傑作(私の意見)です。
物語の舞台は中世のドイツ。
竜の館(ドラヘンハウゼン)の領主:コンラッド男爵は気が荒く、周囲から金品を略奪するような男。(物語の設定で、中世=暗黒の時代って感じです)
奥方は、男爵が略奪に行って瀕死の重傷を負ったのをみて、ショックで早産、オットーという男の子を産み落として、亡くなりました。悲嘆にくれた男爵はオットーを夫人の伯父:修道院長オットーに預けて育てて貰うように頼みます。
修道院長は、かつては勇猛果敢な騎士でしたが、愛する女性が自分の弟と結婚してしまって、修道院に入ったといわれています。(愛する女性とは、オットーの祖母になります→私は、ここ勘違いしていて、修道院長と男爵が兄弟だとずっと思っていました)
オットーは修道院で静かに幸せに暮らしています。
14才になった時に、男爵がオットーを跡継ぎにするために連れ帰ります。

男爵は、隣のローデンブルグ家ヘンリー男爵と長年争い、オットーはある日、ヘンリー男爵にさらわれて人質として閉じこめられてしまいます。
オットーは、そこで、非常に辛い目に遭います。

たまたま知り合ったヘンリー男爵の娘の幼いポーリーン。オットーを救出しようとする一族。コンラッド男爵とヘンリー男爵の一騎打ち。
そして、皇帝に拝謁するオットー。

挿絵もパイルが描いたそうですが、ラストシーンはとても素敵です。
この挿絵はずっと覚えている印象深いものでした。

童話だからこそ描ける世界というのもあると思いました。

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これも王道「いつか晴れた日に-分別と多感-」オースティン

映画「ある晴れた日に」にもなったジェーン・オースティン「分別と多感」
父の死によって経済的に困窮(っていっても、小さな屋敷に暮らしていける分はもってますが)した姉妹(母は健在)

姉エリノアは「分別」があって、妹マリアンヌは「多感」。
恋愛においても、姉は秘かに人をだんだんと好きになっていくタイプ。
妹は一目惚れタイプ「初恋こそ恋」のタイプ。
そんな二人の人生(恋愛)模様ですが。
映画を先にみていたので、主人公のエリノアが結構(当時としては)年のようにおもっていたら、20才前→これはちょっとびっくり。
エマ・トンプソンとケイト・ウィンスレットがあまり姉妹っぽくなくて、というのがツッコミどころだった気が。

「ハンサムさんのウィロビー役:グレッグ・ワイズ」が、たしかトンプソンのパートナーだったはずで、主人公の恋人役のヒュー・グラントより良い味出してた気がします。

「財産目当ての結婚をもくろむルーシー」という仇役(?)もでてきます。
もっとも、当時、持参金が十分でない女性は、結婚するしか生きるすべはない(働くなんてできないか)ので、ある意味当然ではありますが・・・
ルーシーって、一体どうやったらそんなに巧く立ち回れるんだ?(この本以外に、ここまですごい女性(お金持ちでかつ性格が悪いってのは別)は書かれていない気がします。(一応、物事はルーシーが狙った方向に進むんですから)

悪役(?)のキャラがたっているという意味では、これ、オースティン作品の中でも特異かもしれません。
映画は、すらすらと話が進むので、原作はちょっとまだるっこしい部分がありますが、比べるのも一興と思います。

映画と違って気になったのは(ある意味当然の流れですが)、マリアンヌの結婚に関して、「周囲がお膳立て」するパターンで、本人もそれに従う(もちろん十分幸せ)って書き方なんで、そこが、ちょっと唐突かもしれないなぁと思いました。

続編(もちろん他人が書いた)で、マリアンヌの性格をついた描写があるんですが、今回の原作で、ちょっとだけ、続編の描写に納得がいったぶぶんもあります。

まあ、対照的な姉妹が幸せをつかむという。映画にもってこいの小説ですね。
好きな結婚できるならお金はいらないって妹に、お金は必要よ。お金がないと生活できないでしょ(ただし、その基準額が低い)というエリノア。
まったくそうではあるんですが、主人公として、とっても道徳的過ぎ・・・と、やはり妹の方が「読んでて面白い」と思いました。

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はらはらどきどき「ノーサンガー・アベイ」

ジェーン・オースティンの死後に出版(書かれたのはずっと前)ジェーン・オースティンの死後に出版(書かれたのはずっと前)

主人公キャサリンは気だての良い娘。それなりに美人。
彼女が、近所のアレン夫妻に連れられて

「社交界もある:最先端の街バース」にお出かけする。
でも、知り合いが全然いなくて、楽しくない。
→素敵な青年と知り合う。でも、彼とは一回あっただけ
→美人の親友ができる(でも、彼女は本当によいお友達なの?)

「素敵な男性」と知り合っても「礼儀」が優先される世界なので、「待っているしかない」 しかも、いろんなタイミングがあったり、「説き伏せられて」のばあいは、「じれったい」の嵐でしたが、このキャサリンは、彼女なりに、積極的ではあります。

ちょっとはらはらどきどきする(当時のゴシック小説のパロディ)も盛り込んでます。
ロマンス小説になってます。
あらら~の展開もあり、あるいみ一番完成度高いんじゃないのかっておもっちゃいます。

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「鬼の末裔」三橋一夫

三橋一夫の短編集を読んでみました。「鬼の末裔」。ふしぎ系の話です。
まとめて読んだので、ちょっと「ふしぎ」にも飽きてしまったふしがあります。
面白かったのは、ストーリーより、なにげででてきた映画の話。

記憶喪失の男の話には「心の旅路」(タイトルにはふれていませんでしたが)の映画の話がでていたり、夫に脅かされているという女性は、映画「断崖」のように夫は・・・と言ったり、に心ひかれました。
あと熱海・湯河原・江ノ島などという、私にとっては比較的なじみがある地名がでているのが、「ふしぎ話」なのに妙に現実的でした。

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しゃれた幽霊譚「ある幽霊」三橋一夫

角川文庫の宝石傑作集「月下の殺人鬼」(怪奇幻想編)を読んでいたところ、ちょっとしゃれた幽霊譚を見つけました。
三橋一夫「ある幽霊」。主人公は大学を出たばかりの医者、大学の先輩(博士であり、けっこう年上)の医院に見習いとして勤務している。
で、そこで、博士夫人に恋をしてしまう。
博士夫人は、「水色のブラウスに白のショートパンツ」といった格好(実際は40才近いけど、30そこそこにしかみえない)、天真爛漫なタイプ。
博士は夫人をとても愛している。夫人は無頓着にその愛情をうけとっているようにみえる(不仲ではない)
主人公は、ただ、夫人に憧れているけれど、夫人は彼にとっても親切(親切すぎ?)にしてくれる。主人公の秘かな思いはつのるばかり・・・・
ある日突然、夫人が主人公にキスして、「明日の夜8時に・・・」と一方的に会う約束をしてくる。
そして、夫人は、その待ち合わせ場所に行く途中に、事故で死んでしまう。
嘆き悲しむ博士、自分のせいと思い悩む主人公。
そんなある日、主人公の前に夫人の幽霊が現れる。、幽霊といっても、どうも夫人は自分が死んだことを知らないらしい・・・・

幽霊話ではあるのですが、もともとの夫人が天真爛漫なタイプなので、映画にでもなりそうなコメディという感じでした。
ブラウンが書きそうな感じ(誉め言葉)です。
日本にもこんな話があるんだなと思いました。著者紹介によると、作者はヨーロッパに遊学もしているし、のちには自分で編み出した「健康法」の普及に専念した云々とありました。
「ふしぎ系」の本は他にもあるようなので、ちょっとさがして見ようと思います。

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世界の果てまで「秘境添乗員」金子貴一

著者は、高校では不登校→アメリカにホームステイ(結構ハードな家庭にステイ)→エジプトの大学に→文化のギャップに苦しみながら・・・・エジプトに同化(?)→日本に戻ってくると、今度は日本で疎外感・・・・いつしか「秘境添乗員」にという波乱に満ちた人生を送った人です。(海外秘境添乗員は引退したとのことですが)
第一章は、秘境添乗員としての苦労話(ものすごーーーーく大変)からはじまります。

それから、エジプトの話。自衛隊の通訳としてイラクに行った話。(ツアーの話というより、人生の方に重きがおかれているようでもあります)などなど。
やがて、体&家庭の事情から、「国内の秘境」担当に変更になり・・・

奈良の飛鳥寺で、蘇我氏だけでなく、物部氏も供養してとお寺にリクエストするなど(→それって、物部氏としては「迷惑なんじゃ?」思うのは私だけでしょうか?)びっくりするようなツアーを企画していたようです。
個人的には、第1章のような話がもっと読みたかったのですけど・・・

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広岡達三先生の短編が載っている「ホン!」(マンガ)

いしいひさいち「文豪マンガ」の巨匠 広岡先生(北鎌倉にお住まいのようで・・・)
その強烈なキャラクターにしびれてます。
広岡先生の短編が掲載されているマンガがこの「ホン!」です。
家付き(?)お手伝いさんとともに、日々、毒舌生活。
先生ホントに小説書いてたんですね。というようなマンガです。

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好きを仕事にする 「浮き草デイズ」2 たかぎなおこ

たかぎなおこマンガエッセー「浮き草デイズ」パート2。
上京して、バイト生活をしながら絵を描きたいと頑張っている「浮き草デイズ」
2巻では、最後のほうでは個展(?)→HPをつくる→日記がきっかけて。。。

というふうに繋がっていくのですが、まだまだ前途多難状態です。
もちろん、「現在」という結果がでているのではありますが、主人公のはらはらどきどき生活に、一緒に大変だよなぁと共感してしまいました。

好きな事は仕事にしちゃだめ、という話もありますが、好きな事を仕事にした人に「あっぱれ」と思う本です。

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そういえばこんな本も「ミステリー風味ロンドン案内」&シャーロック・ホームズ本

職場の人が夏休みにロンドンに行くというので(すでに何回か行っているとのこと)、普通の観光地ではないところに行きたいというので。
私の知っているロンドンは前の世紀(って 20世紀です)&古いミステリに紹介されているロンドンしかしりませんって念押しして、色々本を貸してみました。

「ミステリー風味ロンドン案内」1,2→これって、ミステリに出てくる名店とかのっているんですよね。読んだ時は、身の程しらずにも○○で買い物したい等と思いました(汗)

「シャーロック・ホームズへの旅」(ロンドンじゃないかも?)→これをたよりに、大昔にべーカー街の駅で、ホームズ柄のタイルと写真をとりました。

「シャーロック・ホームズの見たロンドン」など
あーこれじゃ、19世紀ばっかりかもしれない。

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思い出の福音館の童話シリーズ

「カナリア王子」は新刊で買い直し(もっていると思ったら、見あたらなかったんです)しましたが、ポーランドの詩人フィツォフスキ編(再話)のジプシーのむかしばなし2冊は、1冊して復刊になってませんでした。

「太陽の木の枝」(こっちが再版)と「きりの国の王女」です。
主人公のジプシーが苦難の旅の後、幸せを手に入れる形式が多いです。

「太陽の国の王様」「雲の国の王様」「きりの国の王様」といったキャラクターも出てきます。
「ジプシーの宝は旅をすること」といったセリフや、「きりの国の王女さま」は「愛」を知りたくて人間の世界にやってきたとか、印象的な話が沢山あります。
この本も、子供の時に大好きでかなり読み混んで、汚してしまったので、再刊してたら買ってもいいかなとおもっていたのですが・・・1冊しかでていないので、今はやめています。

図書館には2冊あると思いますので、興味のある方はどうぞ。
ちなみに、わたしはてっきりこれはイタリアの話だとおもっていたんです(カナリア王子がイタリアだったので)今回、確認したら編者はポーランド人ってことでちょっと驚きました。

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童話「銀の国からの物語」

これはもう絶版になってしまった童話です。(学研から出ていました)
チャールズ=J・フィンガーが南米で収集した童話集です。

魔女に育てられた昼を知らない娘と、夜を知らない青年二人が魔女から逃げ出す話。
幸せに暮らしていた「おとなし族」が争いに巻き込まれそうになり、戦う事を知ってしまうと、やがては、自分たちで戦うようになると。遠い土地に逃げ、グアナコ(動物)に身を変えて、谷間でひっそりと暮らす。そのグアナコが死ぬと、その魂は青い花になる。

「おとなし族」が死に絶える時に、争いを好む人間も滅びる日が来る・・・・

「魔物」とそれに立ち向かう(闘いという感じではなく)人間が描かれています。
昔話は、よく恋物語が多かったりするのですが、この本にも恋物語はあるのですが、どちらかというと、「人間」を描いている本でした。

アマ○ンでも見つからないので、かなり知られていない童話だと思います。

なんとなく心に残る話ではありました。

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人形たちのゴシックロマン「人形の家」(童話)

「人形の家」といってもイプセンではなく。実家から持ってきたお気に入りの童話です。
主人公は、トチーという木の人形。
エミリーとシャーロットの姉妹のおもちゃとして、一家(?)四人の人形の家族として幸せにくらしています。(トチーは古い人形なので姉妹のひいおばあさんの代から伝わっています)
そこに、「人形の家」(今でいうドールハウスですね)が大伯母さんの遺品として、姉妹にプレゼントされることになる。
その「御屋敷」には、高価で美しく、しかも意地悪な人形「マーチペーン」が住んでいました・・・・

って感じです。
マーチペーンはその美しさでエミリーを夢中にし、トチーたち一家4人の人形の家での生活は大変になってくる・・・

あ、ゴシックロマンってより、「ジェーン・オースティン風?」
童話なんですが、けっこう人間を深く描いてます(気が付いたのは大人になってから)

事件も起こります・・・

昔、本は「名作」はいつでも手にはいるけど、くだらない本は手に入らないと言われたことがあり、後に実感しました。
が、最近、意外に「童話」って絶版になっている事をしったんです。
お気に入りの童話→子供の時に読んだのでかなり、汚れてしまってる。
買い直すのもな・・と思ってチェックしたら(人形の家はありましたが、版がちがっってました)意外にいろいろなかったりします。
そうか・・・・と、複雑な思いです。

この本、本当に童話ですけど、大人になっても十分読むに耐える本です。
大人になってからの方がよく分かるかもしれません。

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すごく楽しい「本漫画」

和田誠「本漫画」 

本を主題とした一こまマンガ(?)です。
すごく楽しいんです。
オズの魔法使いでは、ドロシーがお城に向かおうとしているのに、三人(?)は本に夢中になっているし、月の砂漠の王子様・王女様も、白雪姫も王子様も本に夢中。

とにかく楽しい本です。

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テンプル騎士団 2連発

「テンプル騎士団の遺産」(ハードカバー)と「テンプル騎士団の古文書」(文庫)はてっきり、ハードカバー→文庫になった同一の本と勘違いしてましたが、違う事を知り。

ついでにざっと読んでみました。
両方とも上下巻、知りたかったのは、今回は「テンプル騎士団はどんな秘密」を持っていたのか?という趣向なのか?という興味でした。

そういう意味でちょーななめ読み。
本自体は、この系統のならいとして前半の冒険部分もりだくさん過ぎ・・・個人的には、「歴史部分」だけでもいいのに・・・でした。
で、ちゃんとした感想ではないのですが

「遺産」の方→トリノの聖骸布の謎に関しては良かった。「謎」もまあまあ。
「古文書」の方→最初の事件、やりすぎじゃ。(TVとかのはいっているんだから、証拠残りすぎ→美術館をテンプル騎士団の格好した4人組が襲う)
とか主人公の女性:テス、「美人で才女、男運が悪い」→FBI捜査官との恋愛→しかも、謎をときたいあまりに、抜け駆けする。(ちょっと読んで後悔・・・)

上下巻にしないとなんだろうけど、長すぎ・・・でした。

ちなみに、ミステリチャンネルでやっていた「イエスのビデオ」→映画が結構????な展開だったので、ネットで感想をチェックしてみて、原作を読もうとしたら、大変読みにくくて、ラストのみ映画との差異をチェックして終わりました。

テンプル騎士団系の「トンデモ?」で一番楽しかったのは、ヒストリーチャンネルだったとおもうんですが、テンプル騎士団は、金融の才覚があった。
で、かれらの宝は、団員とともに消え去った→スイスに逃げていったのではないか。

スイスの国旗はテンプル騎士団のマークに似ているし、スイスは「銀行の国」である。
これが一番でした。

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ゴルフこそ人生 ウッドハウス「笑うゴルファー」

ご存知ウッドハウスのゴルフもの!
私はゴルフシリーズは、絶版になっている2冊を読んだことがあるのですが。
もう「ゴルフへの情熱がすべてを克服する!」とばかりのゴルフ短編の嵐。

美女の心をつかむのは、外見でも、職業でも、ソネットでもない!ゴルフのみ!
というような「ハーレクインロマンスもどき」もあり、マリナー家の女性ゴルファーも登場。

純粋に楽しめる一冊です。

ちなみに過去の作品で私の大好きな話(タイトルわすれました)は、残念ながら載ってませんでした。

話としては、
ゴルフがすごーーくヘタな好青年がいて、彼には素敵な恋人がいる。
ある時、彼は、(悪魔の?)赤いニッカーポッカーを古着で購入→とたんにゴルフがすごくうまい傲慢なヤツに変わってしまう。
恋人は彼の変貌に失望する→さて、二人の運命やいかに。

この話、ラストシーンがすごくほほえましくて好きなんです。
例によって紹介しちゃいます。
★ 彼のニッカーポッカーがダメになり(煙草の火がついちゃった)、彼は、いままではいていた古いスラックスをはく→とたんに、ゴルフがだめな好青年に戻る。
「一晩かかっても、コースを終わらせるぞぉ」と絶叫する彼に、恋人は、目をかがやかせて応援する という 
★ ハッピーエンドでした。

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神々はロンドンに住んでいる「お行儀の悪い神々」

オリンポスの神々は、こっそりロンドンに移住していた。
アルテミスがジョギングスーツで犬の散歩をしているシーンから始まります。
アポロンはあいかわらず女性を追いかけているし、エロスはキリスト教に興味がある。

オリンポスの神々に一体何が?
地球温暖化まででてくる、今風の神話です。

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本への恋「やんごとない読者」

英国女王エリザベス2世が本に夢中になる!!
というのがこの本です。
女王は「えこひいき」に通じるから「趣味」を持っては行けない=特定の作家を贔屓にしてはいけない。というような心情で生きてきた女王が、突然本に夢中になり、公務の行き帰りにもこっそり本を読んでしまう。

筋もさることながら、本を読むということをしていなかった女王が、「取り戻す」情熱は、普通の人にも通じる話です。
いろんなセリフが「白い手袋をはめた私の手を、血塗られた手に与えたこともあればー中略-私は汚物と血糊のなかをくぐりぬけてきました。女王に必要不可欠な装備は、腿まである長靴なのではないかとよく思ったものです」ここは、ちょっと感銘うけちゃいました。

趣味をもってはいけないに、映画「ローマの休日」で、ヘップパーン扮するアン王女が、どの土地が気に入ったとは言ってはいけないので「いずこの地もそれぞれ・・」と言おうとするシーンに重なりました。

(あの映画は、女王の妹マーガレット王女の悲恋にヒントを得たといわれてます)

この本は、いろんなエピソード・シーンが面白いのですが、好きな本を読める境遇に感謝してしまう本でもあります。

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一番こわかったホラー(短編)

し 子供の頃は恐がりで怪談はダメ→修学旅行でもこわがってました。
しかし、創元推理文庫の世界短編傑作集→怪奇小説傑作集と当然のように読み進みました。アンソロジー好き→ホラーも読んでいたというパターンです。

時々、思い出すのですが、どの本だったか思い出せない短編があります。
学生の時に読んだせいかもしれませんが、ある意味一番こわいと思う話です。

語り手は「私」、ある館の食事に招かれる。主は、粗暴で女性にだらしない男。
つい最近も、彼に捨てられた家庭教師が自殺したらしい。
食事中、なにか異様な雰囲気・・・死んだ家庭教師の亡霊が現れる・・・
亡霊が現れる→ここまでは通常のホラーなんですが、さて、ここからですこわいのは

えーとネタバレになるので、例によって反転させて下さいね

★  家庭教師の亡霊は、第三者である「私」には見えるのですが、張本人の 「彼」は、その亡霊に気が付かない というのが話の結末でした。 ★                    

これってもの凄くこわいと思いませんか?
学生時代の私が読んだ怪奇小説の短編集はたかがしれているはずなので、真剣にさがせば、たぶん、どの話だったか分かるのですが、第一印象が強烈だったせいか、ちゃんと探す気になれずに今に至りました。

探してみなくてはと、最近思うようになっています。

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ちょっと懐かしかった ディック「髑髏」

P・K・ディック・・・その昔、結構読みました。夫が購入した分も含めて、結構本棚にあります。私の方は、お決まりの「ブレードランナー原作:アンドロイドは電気羊の夢をみるのか」から入りまして、印象的だったのは「去年を待ちながら」(もうストーリーは忘れました。印象深かったということのみです)

で、何作か読んでみたら難しい→挫折というコースを。
再度、映画「トータルリコール」原作の「模造記憶」などを・・・

今回の短編集「髑髏」ダークファンタジーコレクションのラストを飾る作品(ダークファンタジーのラインナップになぜスレッサーが?という気持ちはあるのですが、それはおいといて)

後書にあったのですが、ディックの作品は後期には思想が入って来るので、普通のSFではなくなり、後期になると×というファンが居るそうです。
→ファンとまでいきませんが、私は、確かに「前期」のディックが好きですね。

今回は前期を中心に集めた本なので、「私にも読める&なんだか懐かしいぞ」でした。
表題作「髑髏」は、タイムトラベルものには、結構ある感じの話ですが、やはりディック独特の厭世観というか・・・が、漂っています。

「奇妙なエデン」は、ああ、これがブラウンだったら、コメディ仕立てにしちゃうんだろうなと思わせる話。
「根気のよい蛙」も「学者肌」の、おいおい、死にかけたんじゃ(殺されかけた?)ないのか?とツッコミたくなる論争も好きです。

私は未読の作品が半分くらい(しかし、なんか読んだような気も・・・あり)あったのですが、どうやら、新しい作品がない?らしいので、残念と思う方もいるかと・・・

ディックといえば「悪夢としてのP・K・ディック」という本を読んだとき、この人は心底「悪女」に弱いのねと思いました。作品に出てくる悪女は、実在していたわけです。

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やっと5巻「征夷大将軍」 現代語訳「吾妻鏡」

図書館でかりている現代語訳 「吾妻鏡」やっと5巻に突入。頼朝が征夷大将軍になろうとしています。
私は大学の卒論が鎌倉幕府でしたので、ああ、この本がその昔あったなら・・・などと感慨にふけりつつ読んでおります。

1-4巻は、結構とばし読みしたりしてましたが、段々と「懐かしい」箇所も増え、しっかり読むようになってきました(笑)

思ったのは、学生時代は「職」(しき=簡単にいうと土地の支配権のようなもの)って何だろうとか、重層的な職とかってのがよく分からなかったのですが、これって、社会にでると自然に分かった気がします。
ああ、昔分かっていれば・・と思う反面。学生時代に「職」が「分かる」か、「分かろうと努力しつづける」人が学者になれるんだなぁと思いました。

それこそ社会人になったばっかりの時には、いつかちゃんと勉強しなおしたいと思ったのですが、「分かった時」には、研究する気力がなくなってました。
まだでもあと10巻以上刊行される予定です。
きちんと読まねばと思ってます。

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ギャリーおじさんの回想録が読みたい!「ブランディングス城は荒れ模様」

ご存知ウッドハウス 「ブランディングス」シリーズ。

設定は前作から10日後、ストーリーはお決まりの若い恋人達の行き違い&仲直りと。「強烈はおばさん」と・・・

今回も光るキャラクター聖人ギャラハッド:ギャリーおじさん!!

時折昔語る「若き日のエピソード」 恋人達の行方よりずっと気になる回想録。
お遊びでこの偽書があるそうです。

ああ、読んでみたい!!
前作読んでなくてもOKですが、読んでると3倍たのしめる事請け合いです!!

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デュ・モーリア感想(3) 庶民のゴシック・ロマンス「埋もれた青春」などなど

精力的に図書館で借りてみました。感想はこれが最後の予定です。

デュ・モーリアは色んなタイプの小説を書いているんだなとちょっと驚きました。
・別な自分(過去だったり、偶然の一致だったり、ある事件が元で逃亡して別人として生活する)をモチーフにした作品。
普通、元の生活に戻るために必死になるんですが、彼女の作品の場合は、別な生活が好きになったりと「普通」ではないんです。しかし、運命は、そこに安住することを許さない。

・何かを強烈に求める人生そのために周囲を破滅させる(別な意味でのファム・ファタール?)人物がいたり、その人物に破滅させられる子供がいたり。
「青春は再び来たらず」では、父親に反発して家でをした主人公がある人物に出会うことで救われるが、その人物が事故で死んでしまう(その事故のシーンって、主人公、自分の事しか考えていないような気が・・・)→でも、陳腐な言い方をすると「その死が、主人公の中に行かされて主人公は、自分の真の平穏を手に入れる」(うーーん。書くとちょっとなぁ)

「青春は」はあまり若い時に読むより、それなりに年取ってから読んだ方が(爆)、いろいろ温かく見守れるかも。

タイトルにもした「埋もれた青春」(原題:ジャマイカ・イン)
これはかなり初期の作品だそうですが、楽しめます。デュ・モーリアには数少ない。
ハッピーエンド(?)ではと思います。

主人公は農家の娘、母が亡くなり叔母を頼ってパブ:ジャマイカ・イン(叔母夫婦が経営)に行くが、そこには不吉な雰囲気が・・・犯罪がおこるミステリ仕立てです。
メモが見あたらず人物の名前が不明です。すみません。
この状況ってほとんでゴシック・ロマンスの定番って感じ。普通なら没落した名家の娘、働き口は家庭教師なんですが、ここでは、宿屋の女中さん。

で、普通のロマンス小説であれば、最後は「第一印象が悪いが彼女を愛している男性」とハッピーエンドで終わるんですよね。
で、この話もハッピーエンドなんですが、普通のとはひと味もふた味も違います。

彼女は、ある事件から無事に逃れ、近所の「ちゃんとした家庭」でそれこそ「家庭教師」でもやって暮らせば良いといわれてます。
でも彼女は知り合いがいるだろう地元に戻ってまた畑を耕して、落ち着こうと思うんです。

そこに「彼」が現れます(彼は、馬泥棒とかする小悪党です)
彼が一緒い行こうというと、彼女は自分は落ち着いた生活がしたいと断ります。
彼は、年をとったら「私は彼と一緒になったかもしれないのに」と言うようになるぞとも言いますが、彼女は、自分が望む生活と彼の生活は相容れないと断ります。

でも、ラストは苦労するのは分かっているけど自分が居るところはここしかないと彼と一緒に旅立つんです。
彼との生活はかなり、大変だと分かっていても彼と一緒になる。
ゴシック・ロマンの伝統では、彼と一緒になれば幸せは約束されている。ここが大きく違うと思ったところです。

読んでいて気持ちよかったです。

初期の作品のせいもあると思います。後の作品だと、「愛」が重くのしかかり、愛しているけれど、「彼のため」とか「運命のため」に思いを秘めながら別の人生を歩むというのが多くなり、続くとつかれるような・・・

しかし、最近でこそ復刊されたものもありますが、ほぼ絶版。世界ロマン文庫(だっけ?)「情念の海」これ映画にもなったロマンスものなんですが、○マゾンに存在しません(別名の本しかありません)

うーーん 復刊.comでもリクエストあるんですけどね。
結構うけるんじゃないかと思っているんですが「愛・・・」シリーズとして。

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あ、ぱらぱらマンガが!「サーバーおじさんの犬がいっぱい」

大好きなジェイムス・サーバーの「犬」本です。
早川文庫で「イヌ、いぬ、犬」は持っているのですが、今回の本は(ハードカバーということもあり)どれだけダブっているのか不明なので、とりあえず図書館でかりました。
まだ読んでいないのですが、なにげに最初の数ページを見ていたら、あれ?ページの端に犬がいるぞ→ぱらぱら・・・マンガになってる!!!

もう期待でいっぱいです。
あーこれは買いかも。と思っています。

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懐かしいけど新しい ブラウン「闘技場」

福音館書店から ボクラノSFシリーズというのが出ています。
今回、フレデリック・ブラウンの「闘技場」を読んでみました。星新一訳(正確には、著作権継承者ご家族了解のもと、時代的に古い部分を改訂とのこと)
収録されている話は、あるいみ当然のように読んだことがあります。

「星ねずみ」はミッキーとミニーの夫婦愛が◎で、「みどりの星へ」は、「ドロシー」の存在がとても切ない短編です。

今回の趣向は、10代向きということで、挿絵(SFマンガ風)がついていること。
すでにブラウンを読んでいる方も、不幸にして(?)読んでいない方も、楽しめる一冊です。

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デュ・モーリア感想(2)「パラサイト」「愛すればこそ」

デュ・モーリアにファム・ファタールが出てくるという事を書きましたが、「愛の秘密(パラサイト)」という不思議な本がありました。
主人公は3人兄弟(正確には姉、弟、妹)芸術家の両親が連れ子同士で再婚。末っ子だけが、両親の子供。
彼らはそれなり成功を収め(末っ子は家にいつもいたけど)、成長して長女が結婚してからも、三人で充足した生活をしています。
三人でいる事が楽しい満ち足りている。長女の夫が、自分が捨てられていると感じ(いつも三人でいる。自分はそこに含まれていない →)彼らは 他人の生活を奪い取る パラサイトだと。
パラサイトという生き方(?)を書いたのってかなり時代的にも特異だとおもうのですが。

この自分達で満ち足りている(他人の愛など必要ではない)という人達が、「愛すればこそ」という話にも出てきます。
この話は、清教徒革命時代のイギリスの内乱を舞台にしています。(レベッカに出てくる館マンダレーの舞台となる館にデュ・モーリアは住んでいたのですが、そこで、彼女は、クロムウェル時代の人達の幻覚を見る&その館の隠し部屋から、当時の衣裳をつけた白骨が発見されたという実話があってデュ・モーリアが話をふくらませたようです。

主人公の私が、過去を回想している。生涯かけて愛した男性:リチャードとの事を語る話です。私:オナーは、死んだ長兄の未亡人:ガートレッド(すごい美人)の弟リチャードと出会い恋に落ち、縁談がととのう。で、結婚直前の狩りで、事故にあい(後年、ガートレッドが自分のせいと告白)、歩けなくなる。オナーは結婚しようというリチャードに対し、会わないで破談を申し入れ、結果、リチャードは自暴自棄(?)で愛のない結婚(後離婚する)する。 

時は、内乱時代で、リチャードは王党派、オナーの一族も基本は王党派ではあるけどれ、できるだけ目立ちたくない。
内乱とはいいながら、みんな地元の名士で知り合いという所も幸いしているのでしょうか、そこまでひどい状態にはならない(ちょっと不思議)ではあるんですが。

オナーは大けがしたリチャードの手当にかけつけたりします。身内からは、スキャンダルになるから、彼は離婚しているから、正式に彼と結婚するようにいわれるんですが、彼女は自分が彼の足手まといになるのをおそれて結婚しないわけです。
→別のシーンでリチャードとガートレッドの関係をさして、第三者が「あの一族は自分達がいれば満足」(パラサイトに通じる)と言っていました。

ガートレッドは、リチャードの心をつかんだオナーが許せなくて、意地悪をしてその結果、オナーは事故にあった。ガートレッドは男性に大もてなんですが、その魅力は、自分たち一族の安定のため(お金や権力)に使っているので、「愛」のために使っているわけではないんです。

最初はオナーの「彼の足手まといにならないために」という気持ちに、「そうか」と思っていたのですが、段々、「結婚して、彼の心が離れる事があるくらいなら、結婚しないで、いつまでも、「心の恋人」でありたい」という、わがままもあるんではとおもってしまいまし。

イギリス史に詳しいともっと楽しめるのでしょうけど、壮大なドラマでした。
しかし、昔の三笠書房のデュ・モーリアシリーズは、タイトルに「愛」をつけすぎるような気がしました。

壮大なゴシックロマンではあります。

新たに翻訳がでてもいいんじゃないのかなぁと思うシリーズです。

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ワイルドから感動ものへ・・「毎日かあさん」(黒潮家族編」

ご存知サイバラの「毎日かあさん」シリーズです。
鴨ちゃんの遺骨を全世界に撒く旅をはじめ、子供たちとの生活が、ワイルドに綴られています。
もともとワイルドだったのですが、今回は、亡き鴨ちゃんの追悼もあり、「家族で一緒に晩ご飯が食べたくて」のコマのが、アジアの市場で、鴨ちゃんがご飯を買ってきて、食卓にはこんでいる絵なんです。
これから家族もの(?)に変わっていくのかなぁという感じです。

面白いんですけどね、やっぱり歳月って流れるなぁと感じました。

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大人になって分かる「ドイルとホームズを探偵する」河村幹夫

シャーロキアンとして有名な河村さんの新刊です。
今、大人になってドイルの実生活に思いを馳せながら「ホームズシリーズ」を考える・・・・という本です。

ドイルの伝記的な部分は、二度目の夫人との秘めた恋愛も、後年の心霊研究ももうかなり有名ですが、ドイルの「ついひきうけちゃう」とか「言い出したらきかない」という性格面からの分析は、やはり長年シャーロキアンである作者ならではだと思います。

言及されている作品は少ないので、もっと、沢山書いていただきたかった・・・というのが不満でした。通勤電車ですらすらよめちゃいました。

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「青いガーネットの秘密」ちょっと科学的・・・?

ホームズに「青い紅玉」という短編があります。
子供心に「青」と「紅玉」???と思った覚えはありますが、大人になって?

ルビーとサファイアは同じ石で、赤だけをルビーと呼び、他の色がサファイアになると知ったので、きっとこれは、ルビーの事をさしているのだ。「原題は学術的に石の名前なので、青い「紅玉」となったんだと勝手に思いこんでいました。

しかし、それは大きな間違いだったのです。
原題はザ・ブルー・カーバンクル 古来から、カーバンクルとは「赤い石」を指す言葉。
中世ではそれはガーネットを指した→青いガーネットということになる。

著者は、科学的に「青いガーネット」を探し求めて行きます。

この本の中には色々な宝石(鉱物)が紹介されています。科学的なことはおいといて、その写真を見るだけでも、また知らなかった宝石を知るだけでも十分楽しめました。

では、青いガーネットとは何なんでしょうか?それは、読んでのお楽しみです。

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「残るは食欲」阿川佐和子

この本に、空腹の方が、これからおいしいものを食べる幸せがあるから、満腹より、空腹の方が楽しいという事が書いてありました。

誰かの言葉に、マズイものを食べたときに、(金はともかく)「空腹」を返せ!というのがありました。確かに、そうかもしれないなぁと思いました。

この本で、ゆで卵好きの私に新たな発見がありました。
バーナード・リーチに由来する「リーチ卵」(阿川家のネーミング)
どうも正確にはエッグべーカーという、簡単に半熟卵がつくれる陶器のようです。

バター+たまご をことことを加熱すると、あーら簡単 半熟玉子のできあがり ということで、ほしいかもしれないと思いました。

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レベッカにあった「玉の輿」には努力がいる:館の女主人としての役割

スーザン・ヒルを読む前に、一度おさらいしておこうと思い。
旧訳は持っているのですが、新訳の「レベッカ」文庫をちょっとだけ読みました。

映画を先に見ていたせいだと思うのですが、過去に原作を読んだときは、映画の追体験。
数年前に再読した時には、「その最初(つまり事件の結果)が、ずい分、暗い話なのだった」とは思ったんです。

最初に、後書を読んだのです。そうしたら、主人公である「私」が「女主人」としては不適格で、「玉の輿」に乗るためには、それを維持していくための努力が必要という事に言及していて、しみじみそうだなぁと思いました。

尚、作者のデュ・モーリアは、人嫌いではあったのですが、夫:軍人の仕事上、パーティに出る必要があった。彼女の夫は過去に、黒髪の美人と婚約していた事があった。もしかしたら、その婚約者だった人の方が女主人としては適任だったのか→レベッカの着想 だったそうです。

「女主人」というのはとても才能:というか向き不向きがあります。
友人・知人の話で色々きいた事はあります。

帰国子女の友人は、子供の頃に同級生の家にいったら、まさにお城。自分の服をたたもうとしたら、「何故、そんな事を自分でやるの(使用人にさせないの?)」と言われたとか。

家事(食事とかを手際よく作る:パーティにあらず)がうまいと、「奥様」らしくないと言われる。などなど。
別世界としか考えられません。

もちろん、マンダレーという壮麗な館の生活自体が、別世界ではあるのですが、その前に、「女主人」という存在が(女将でもいいのですが)別世界だと思いました。

でも、友人の話のおかげで、ちょっとだけ、「レベッカ」の世界が身近になりました。

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通訳は大変「目からハム」田丸公美子

シモネッタことイタリア語通訳田丸公さんのエッセーです。
今回の作品では、いままでのように男性に口説かれたという話しよりは、より語学に近い話が多いですが、それでも、それなりに色々、「イタリア人」の話がありました。

通訳は一生勉強なんだなぁと、ひたすら感服しました。

亡き米原万里さんの話はできていませんが、二人の掛け合いの本はもう出ないと思うとちょっと寂しいです。

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楽園にもお金がいる「モーム短篇集」

昨年読んでいたのですが、忙しさにとり紛れて失念していました。

モームは好きで結構持っているので(かなり頑張って集めました)
やはり既読の作品はありました(しかし、何故にあの結構有名な「手紙」をわざわざ収録するんだろう。そのくらいなら別な作品を・・・・と思ったのは私だけでしょうか?)

今回のテーマは「異国」?
ヨーロッパ人からした「オリエント」(ギリシャも含む)の魅力と恐ろしさを描いています。

印象に残ったのが対照的な2編。
「エドワード・バーナードの転落」
好青年のエドワードは美人のイザベルと婚約。しかし家が破産→タヒチの会社に勤めに行く。2-3年で戻るはす。→戻ってこない。
秘かにイザベルを愛しているエドワードの親友:ベイトマンはエドワードを連れ戻しにタヒチに行く。
ここからはお決まりのような話で(でも巧いです)
エドワードはタヒチでその気ままな生活・美しい風景(これにはベイトマンも感動)・現地の女性が好きになり、そこで暮らしたくなったんです。(イザベルの伯父が一族の面汚しでタヒチに(追放状態で)います。その伯父さんの所で働いて、伯父さんの娘(現地女性とのハーフ)が好きになってます。
でもエドワードは紳士ですから、もしイザベルが婚約の義務を果たせというのであれば、戻るという事も言いました・・・・結末は、おわかりですよね。

その風景の描写はとても素敵でした。
タヒチでネクタイを締めなくてよくて、それなりにお金が儲かれば、結構幸せですよね。

対照的なのが「ロータス・イーター」これは既読でしたが、今回再読してみると自分が思っていたよりキツイ結末だったようです。
あるイギリス人が旅行でギリシャに来てそこが気に入る。で、終身の年金が出るのを待てなくて(そこまでつとめてから移住してきたら、人生が楽しめなくなる)、年金は何歳までもつからそれまで楽しめばよいやと仕事を辞めて移住してくる(昔読んだ時は、何歳になったらお金がなくなるので自殺しようと思って島に来たと書いてあった気がしたのですが、こんかいそこが微妙な書き方になっていたような・・・)

で、楽しく暮らしていたのですが、お金がなくなってしまい・・・

昔この話読んだ時、すごく心に残ったんですよね。
何歳まで○○しよう、その後は死ねば良いんだとおもってもその時になったらそう簡単には死ねないのが人間・・・というような事思ったんですが。

モームの描く楽園は素晴らしくて、そこに居ることができるならと思うのですが、(エドワードにはお金も恋人もあるから楽園は楽園のままだけど)楽園にいるにも、お金がいるんだなと思ったのが今回のモームでした。

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一人でボケ&ツッコミ「ユークリッジの商売道」

ウッドハウスの短編集! 新しいキャラクターの登場。

ユークリッジは(たぶん、出身はそれなりなのよね?)、真っ黄色のレインコート&針金でとめたメガネという。ジーブスが目撃したら倒れちゃうんじゃないかという格好をして、お金儲けのために四苦八苦(当然失敗)する 強烈キャラクターです。

モデルは実在するそうです(!)

久しぶりのウッドハウス短編集なので、楽しかったです。
バーティとジーブスものは好きなんですが、長編だと、ちょっとまだるっこしい様な気がするときもあります。
今回はあのてこのてで楽しませてくれました。

ユークリッジが友人のコーキーにひたすら語るって感じですが、「犯罪王カームジン」とは違って、いつも失敗。でも、最後にお金をせびるのは同じ。

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ちょっと気晴らし「ワールドグレーテストシリーズ」現代教養文庫

ミステリではありませんが、短編(?)が集まった現代教養文庫のワールドグレーテストシリーズもお薦めです。

現代教養文庫はもう廃刊になってしまったので、新刊での入手は×ですが、古本では入手可能です。
「未解決事件19の謎」では、「殺したのは誰か?」「何が彼らに起こったか?」という分類で、過去の事件の掘り起こし(?)をしています。

リジー・ボーデンを除くと、そこまで有名な事件はないかもしれませんが。
暇つぶしにお薦めします。

このシリーズは他にもあって「恋の天才たち」「世界不思議物語」などあります。全部で10冊くらいあります。なかなか面白いと思います。

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いつの間にか違う本で出て他のね「ウィーン旧市街 とっておきの街歩き」

「ウィーン旅の雑学ノート」という本があります。(絶版)
ガイドブックにはのってない道が紹介されていて楽しい本です。
(実はウィーンの子供用(?)の本にも同じような道がのっていたので、あちらでは、ポピュラーかも)

これを便りにホイリゲにも行きました。
持ってはいるのですが、絶版なので、大事にせねば・・・と破かずに持ち歩きました。
復刊すれば・・・と思っていたんです。

が、しかし、基本的には同じ道の紹介が別な本で写真も新たに(オリジナルは写真はあまりなし)出ているのを知りました。
ああ旅行前に分かっていたら・・・

これからウィーンに行かれる方はお薦めします。

話は違いますが、美術史美術館の工芸部門はずーーーーっとクローズになっているんです。一体いつ再会するんだろうと思っていたら、あるアンティーク店の方から(ウィーンにも仕事で行かれるので)いついつ開くという話ですと伺いました。

もっともいついつ開くと昔、美術館のHPに情報があった時もありましたが、それも今はなく、個人の情報の方があてになるのかもしれないと思いました。
間違っているとマズイのでここには書きません・・・・

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ある意味伝統では「英国王妃物語」

先日、チャールズ皇太子&カミラ夫人(うーん正式な称号が思い出せませんのでご容赦)が来日・・・と思いきや、いつのまにか帰国・・・といった感じでした。

カミラ夫人はある意味本当に「英国の婦人」という感じです。
(時々、カミラ夫人が(どこかの王族出身で)お妃様で、ダイアナさんが、恋人だったら、世間はゆるしたのだろうか?と思ったりしましたが・・・)

でも英国(に限らず)王室といえば、いろいろと恋愛スキャンダル(一番有名なのは、当然、ヘンリー8世だとおもいますが)てんこ盛りですし、チャールズ2世(ダイアナさんのチャールズ2世の庶子(といっても貴族)の血筋を引くとってもイギリスの血の濃い方でした)もまた「メリー・モナーク」と呼ばれて、王妃との間に子供がなかったせいもあって浮き名を流しまくってました。

そんなイギリス史が簡単に分かるのが、この「英国王妃物語」森護(姉妹図書に「英国王と愛人たち」もあります(笑)

英国王家の簡単なガイドも兼ねています(?)

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「カナリア王子」補足

カルヴィーノの「カナリア王子」が懐かしく&良かったので、図書館で児童書「みどりの小鳥」(これもイタリア民話選)を借りました。

同じ話も収録されていたりしました。
個人的には、思い入れがあるせいか「カナリア王子」の方が良かったと思います。

挿絵が安野光雅で、個人的に好き&話の中に「歌」がでてくるのですが、「カナリア王子」の方が、歌としてゴロが良い(あくまで私の好み)と思ったんです。

ただ、「なし(梨)っこ」(梨と一緒に売られちゃったので)という名前(カナリア王子版)の女の子が「ペリーノ」って名前だった事がが分かったのでうれしかったです。

あと、ちょっと驚いたのは「みどりの小鳥」版ではおそらく、原語に忠実なんでしょうけど。
ラストに「こうしてあの人たちは仕合わせになった けれどもわたしらは相変わらずの一文無し」という言葉がかかれている話があったことです。

カナリア王子版では、同じ話が「めでたしめでたし」って感じにしめくくられていたんですが。

これは終わりの決まり文句なんだろうなって思いました。
子供向きに、カナリア王子版ではカットしたんだろうと勝手に解釈しています。

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静御前の歌には本歌があったんだ「吾妻鏡」3 まだまだ続く

「現代語訳 吾妻鏡」 現在3巻まで読みました。4巻は図書館に予約中。
数年がかりで読む事になるのですが・・・

そのために必死に本棚をあけているはずなのに、つい本が増えている(夜中に増殖するということはないのだろうか)

しかし、「歴史書」であり「物語」ではないので、「あれ、この話がない」という事は山のようにあります。巴御前の事が書いてないような気がする(読みおとした?いや、そんなことは・・・)

曾我兄弟の仇討ちはまだまだですが、地元には山のように伝説がありますが、きっとおもいっきり書かれてないんだろうなとも思っています。

今回の発見は、静御前が鶴岡八幡宮で歌った「しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな」「吉野山 峰の白雪ふみわけて入りにし人のあとぞ恋しき」の歌にそれぞれ本歌があったという事でした。

このシーン自体は、大河ドラマなどの定番シーンではありますが、「そうか、本歌かぁ」と、ちゃんと「吾妻鏡」を読んだ甲斐があったと思いました。

学生の時に研究で詠んだ部分はもっとあとの時代だったのでと言い訳しておきます。

あと数年は楽しめる吾妻鏡なのでした。

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懐かしの童話「カナリア王子」

福音館から「カナリア王子」が文庫で出版されたので、もう購入してしまいました。
話はイタリアの民話です。安野光雅画。子供の頃に読みました。
挿絵ともどもとても気にいって、今も実家にとってあります。
継母に塔に監禁されたおひめ様は、窓から外をみて、王子さまと恋に落ちるとか、とか。

実家にある本はもう何度も読みふけったのでイタミが激しくとおもっていたところに、文庫化!もうとってもハッピーな気持ちです。

楽しい話が読みたい方はどうぞ。

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芸術の偉大さ「心臓に毛が生えている理由」米原万里

亡くなった米原さんのエッセーをちょっと読み返しています。
基本は楽しい話が多いのですが、
今回、この本で、ソ連の収容所の女性達の話があったのが心に残りました。
労働はもちろん辛かったけど、何より辛いのは本を読めない、紙も鉛筆もないので、文字通り読み書きができない。
で、ある晩、もと女優が一人で、シェークスピアの作品を演じた。
その日から、みんなが覚えている限りの小説・詩を説明していく。
睡眠時間は削られるけれど、それでも力が出るようになった・・・

もう、人間にとって心の糧が必要なんだと思ったエッセーでした。

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全部出るのか? フランスコミック版「失われた時を求めて」

プルーストのあの名作「失われた時を求めて」がマンガになって現在2冊刊行されています。
数年前のニューズウィークに紹介されていた気がしますが、まさか日本語で出版されるとは。
とりあえずトライ(本はきっと一生読めないでしょう・・・しかし、友人の指摘では何故か、日本では完訳版が3つもあるとか、プルーストファンが多いんですね)

マンガ 1巻目・・・大丈夫。以外に読めるかもと思いました。
後書きを読んで、ながーーーい「失われた」の全貌をつかむことができて、「こんな話だったのかと納得」
しかし、一番の疑問は、「紅茶にちぎったマドレーヌをひたして食べるのはおいしいのか?」でした。
次の「花咲く乙女たちのかげに」・・・・ちょっと退屈。いえ、これを退屈と思ったらプルーストは読めないでしょうけど。
ただただ社交界(っていっても、そんなに事件がおこるわけではなく)の話が・・・・

で、1巻から疑問に思ったいた「スワンの恋の部分はマンガになるか?」は、「現時点ではマンガなっていません」です。原作と時系列が違う&省略もあるようです。

「スワンの恋」友人にアラン・ドロンで出るから(事実)と訳も分からずにつれていかれ、みせられた長い映画(今おもうと、ジェレミー・アイアンズだったんですよね) 退屈だったが、
「スワンの娘:ジルベルトが自分を受け入れない社交界をみる眼差し」が印象的でした。後に彼女が社交界にのし上がっていく事が映画のパンフレットで語られていました。

マンガは「ムダ(失礼!)」な部分を省いて、ある程度筋をおっているので、「もしかしたら、私もプルーストを読んだという気持ちになれるかもしれない」という本です。

ちょっと心配なのは、これはちゃんと日本では出版されるんでしょうか・・・です。

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手にとれるのはいつか、図書館の本

図書館に予約している本で、ミステリ関係は、こちらもこまめにチェックしてたりしていますが、「流行もの」は、話題になってから予約するので、全然、順番がまわってこなかったりします。人数がとても多くてすごく待つというのは分かるんですが、順番待ちは少ないんですが、一人一人がおそらく期限一杯まで借りている本もあります。

本の取り置き期限は限られているので、そんな本の順番が回ってきた時に、夏休みでないことを願ってます。

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読み終わるのはいつか「現代語訳吾妻鏡」

懐かしさも手伝って、あとやっぱり現代語訳にひかれて「現代語訳 吾妻鏡」を図書館で借りて読んでいます。トータル16巻(18巻だったかな?)なので、出版だけでも3年近くかかるような。
「吾妻鏡」を買いたいと本の整理を試みたりもしているんですが、実家からミステリを引っ越しさせたりして、本棚が全然空きません。
とりあえずまず読んで、それから買うか決めようと読み始めました。

歴史書なので、物語として知っている事とは違うので、「巴御前」が出てこないなぁなどと思ったりしています。
注も充実していて、大変読みやすいので、本棚が空いている方にはお薦めしてしまいます。

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夢のような生活?「神田村通信」

神田の書店・古書店を自分の本棚にしてしまおうと、書評家(作家?)鹿島茂は神田に仕事場を構え、ついには移住してしまったわけです。

うーーん夢のような、(いや本が増えすぎる悪夢のような)生活。
神田のランチは充実していると、以前、仕事でお茶の水にいた友人がお昼は安くておいしいし、本は沢山あるしと言っていました。

通勤がないってうらやましいですよねぇ。

あとその他いろいろパリの話とかも書いてあってたのしかったです。
フランス人が傘をささないのは、その昔馬車を持っている人が傘をささなかったから、傘をささない=格好良いそうなんですが、むかしロンドンで通り雨に遭いました。

どしゃぶりでぬれましたが、突然止んで陽が差したら、いっきに乾いたので、びっくりしました。やっぱりヨーロッパは乾燥しているから、そんなこともできるんじゃないかと思いました。

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あらお久しぶりビンゴ「エッグ氏、ビーン氏、クランペット氏」ウッドハウス

国書刊行会 ウッドハウススペシャル 今回はウッドハウスワールドの(バーティ・ジーヴスはお休み中)バラエティにとんだ短編集です。
中でも私が面白かったのはビンゴ・リトルシリーズです。
ロージーと結婚してラブラブのビンゴ(でも金欠)のバーティ顔負けのはちゃめちゃぶり。
なんと、二人の間の赤ん坊まで登場するという。
バーティもので、影が薄くなったビンゴは、しっかり「ドローンズ・クラブもの」で活躍していたんでした。

しかし、今回それにもましての収穫は巻末の特別付録「本当のドローンズ・クラブ」
この中で「プールの上のつり輪」(バーティが夜会服でプールに水没するエピソードあり)が、実在したことが明らかになるんです。

洒落者たちが謳歌していた時代のクラブ。うーん。凄かったんだなぁと思いました。

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今にして思うとすごいチャレンジャー「ジェーン・エア」

CSでイギリスドラマ特集をやっていて、「ジェーン・エア」前編をみました。
「ジェーン・エア」は、実家にあったので、中学か高校生くらいに文庫(ジョーン・フォンテーンが(たぶん)表紙)できちんと読みました。

映画で印象に残っているのは、スザンナ・ヨーク主演版で、音楽がきれいでした。
今回のドラマは、ロマンス部分に主眼があるので、前半のジェーンが学校教師から、ソーンフィールドの家庭教師の職をえる部分は、もういきなり採用通知って感じになっていたのでした。
今思うと、小説では、そこら辺がすごくリアルに描かれていたような気がします。
それに加えて、学校から殆ど出たこともない18才くらいの女性が、新聞広告で家庭教師になって、遠くのお屋敷に行くってのは、ものすごーーーいチャレンジャーなんじゃないかって事に思い至りました。
まあ、あの本自体、当時としてはとっても革新的な本だったわけですけど。
「女家庭教師(ガヴァネス」という本には、「ジェーン・エア」は家庭教師が主人と結婚するという身分違い(もっとも、ジェーン・エア自体は血筋としてはそれなりの家柄ではあるはずですが)な結婚を奨励しかねない不道徳な本だと物議をかもしたとか書いてあった気がします。
また別な本には、あの本が大ヒットして恋人に持つなら美男ではなく、ちょっとロチェスター氏風の個性的なタイプがもてたとか(ホントか?)ってありましたが。

ドラマ、それなりなんでみてしまうんですが、けっこうはしょっているのが・・・です。
もっとも、誰しもが知っている話という意味合いもありますが。

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うーん同じ趣向?イヴリン・ウォー「一握の塵」と「ディケンズを愛した男」

ソノラマ文庫「真夜中の黒ミサ」を読んでまして「ディケンズを愛した男」(イヴリン・ウォー)を読んで、あれ?長編「一握の塵」(映画:「ハンドフルオブダスト」→見てませんが原作)のラストの部分と同じ趣向じゃないのか?と思いました。

実は、ウォーは薦められて挫折したので、超ななめ読み状態なので、長編が本当に思っているラストかは確実ではないのですが、もしそうだったとすると、短編の方が、簡潔でよかったぞと思いました。(やはり、文学は苦手だ)

ちなみに映画は、イギリス好きの友人が誉めていたとウォーのためにお伝えします。

あ、もう一つ思い出しことが、中学の英語の先生はイギリス育ちの紳士でしたが、「イヴリン」というのは男女ともにある名前で、第二次世界大戦の時、戦場に慰問の講演会があった(なんで作家が?)で、兵隊さんは女性が来ると大喜びしていたら、男性が来てがっくりだった・・・と、授業で習いました。

イヴリン・ウォーはその作品をよむずーーーと前から、なじみ深い名前だったんですが。

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「親友(パル)ジョーイ」オハラ

ジョン・オハラは、私はちょっとセンチメンタルな「さようならハーマン」という短編が好きな作家です。亡き父の行きつけの床屋さんのハーマンが父愛用のひげそりようカップを持ってきてくれた。僕はうれしいんだが、妻がいい顔をしない。彼は用事があるからと去っていく。講談社のアンソロジーに収録されてます。

「親友・ジョーイ」は、私の友人が、引っ越しにあたって本を処分した時に、「彼女のお気に入り本」の放出があり、それで貰いました。
話はどさまわりのクラブ歌手のジョーイが親友のテッドにあてた手紙という形式(「足長おじさん形式」)の小説です。どうも、この表題作はちょっと辛口なので、苦手ですが、「腕をおるわけじゃない」自分の別れた夫が(彼は昔の恋人が忘れられなかったために、離婚。ただ、彼は、別れた妻には出来る限りの事をしてくれた。夫だとうまくいかないけど、誠実ではる)今も昔の恋人を思っている。偶然、その恋人も不幸な結婚&離婚をして、やっぱり「彼」を愛している。
それを知った彼女は・・・・という話です。
ある意味、昔のアメリカという短編が多くはいっています。

うーん。この本もあたり前(?)だけど絶版。
短編集ってもうはやりませんかね。

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みんな鍛冶屋さんなのね「人名の世界地図」

まだ読んでいる途中なんですが、「キリスト教文化圏」では、基本「聖書に出てくる名前」を名付ける風習がある→比較的、名前が固定。日本のように世代によって名前が激変する事はないというところに驚きました。
あと、スミス=鍛冶屋というのは有名ですが、世界中の鍛冶屋を示す名前があって、ハンガリーでは「コヴァーチ」=鍛冶屋と知り、TVドラマ「ER」のコヴァチ先生も(たしかクロアチアだった・・・ハンガリーと文化圏がきっと近いだろう)「鍛冶屋」だったんだと知りました。

ヨーロッパからのアメリカへの移民(鍛冶屋さん名字)は、アメリカで「スミス」に改姓した人が多く、アメリカではスミスがとっても多いそうです。

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とっても楽しめる実用書(?)「色の名前」

「色の名前」 日本の色、世界の色391色を網羅

藤紫と若紫という色の違いがあなたは分かりますか?
この本には色見本が紹介されています。そして、和歌がのっていたり、ギリシャ語がのっていたりと、一生知らなくてもまったく支障がないけれど、知ると面白い色見本&説明がのってます。

夫はすごーく買って良かった本の一つと言ってます。
実用してないけどたのしめる実用書ですね。

アンティークジュエリーで「わすれなぐさ」は「トルコ石」で表現されることが多いんです。
しかし、「わすれなぐさ色」は存在します。そして、ターコイズブルーとターコイズグリーン・・・・同じ色として扱われる事が多い(らしい)でも色ははっきり違うんですよね。などなど

楽しめる一冊です。

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二つの「人形の家」

今ではソフトカバー版になってしまってますが、岩波の童話に「人形の家」ルーマー・ゴッデンという本があります。(実家にあります)

先日、実家の本の整理をしていて童話が懐かしかったです。
ナルニアも全部あるので、友人の子供にあげようと打診したら、場所とるからソフトカバーで集めたいと言われてしまいました。

「人形の家」はあるドールハウスで暮らしている、オランダ人形(木製)トチーを中心とした、人形の家族(それは持ち主の子供達がいろいろ集めた人形を「家族」として構成させて遊んでいるのですが)の話なんです。
いじわるな(美人の高級)人形:マーチペーンが来てから、平和なドールハウスが大変になっていくのですが・・・・

私にとっての「人形の家」は最初がこの童話でした。イプセンの名作に「人形の家」というのがあるというのは後で知識として知って、実際に読んだりしましたが。
友人の場合は、童話の「人形の家」しかしらなくて、大学の時に、同級生が「人形の家」を演劇でやるからと見に行ったら、え?なにこれ(大学生が演じるのは当然イプセンですから)とびっくりしたそうです。

本がソフトカバーになっているとちょっと驚いて、昔楽しんだ童話は今はどうなっているかをチェックしました。「銀の腕のオットー」→ソフトカバー(違う出版社?)

「一角獣の秘密」「銀の国からの物語」など、子供向きでは全然ないような気がしますが、捨てがたい魅力があったと思います・・・は、どうも絶版になっているようです。

童話が絶版ってあんまり考えていなかったので、びっくりしました。

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サーバーが書いた反戦の物語「そして、一輪の花のほかは・・・」

大好きなサーバーが、娘のために「そして、一輪の花のほかは・・・(THE LAST FLOWER)という本を書いています。挿絵も自分で、第12次世界大戦後の荒廃した世界で人間達が、ふたたび世界大戦を引き起こしてしまうという話です。

1939年に書かれたそうです。
普段はユーモアに溢れた文章を書くサーバが、淡々と、戦争によって破壊された世界、その後の人間達の世界を描いています。娘のためにという事でしょうか、絵本のような形態をとっています。

残念ながらこれも絶版。で、「マクベス殺人事件」のように有名な作品でもないため、(絵と文と一緒でなくては、価値もないし)、アンソロジーなどには収録されずに終わってしまうんだろうなぁと思います。

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いったい何の絵?「ドルードルしよう」ロジャー・プライス

「ドルードル:drolldle」とは doodle 落書きとdrool たわごとと組み合わせた 謎々遊び。
アメリカのコメディアン ロジャー・プライスが考案したクイズ(?)です。
ある「絵」に対しての、回答をみんなで考える遊びです。

視聴者参加型の番組として放映されたそうです。
昔のミステリマガジンに連載されていました。(浅倉久志訳がまた、はまってるんです)
回答は一つではなく、これがあれば「素晴らしい暇つぶし」になるんです。

うーーん。この面白さは「文字」では伝わらないんですよねぇ。

あー現物をみていただきたいです。

たとえば「金持ちのサーディンと個室の缶」なんて、一体どんな絵かきになりませんか?

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自宅でウィンドショッピング「ロンドンのアンティーク」

日経BP社 旅名人ブックスシリーズです。
このシリーズは基本「目の保養」(美術館等の開館時間等は記述されないので、こんなものがあるぞ情報のみ&時間がたって出版側は情報を更新する必要がない)に特化されています。
「ロンドンのアンティーク」では名店から屋内外でのマーケットまで、幅広くアンティーク店を紹介しています。
実際旅行にいったとしても美術館めぐりその他で買い物はしない&こんな名店入れないので、旅気分を味わうには良いと思います。

ただ、この本にも最近は地価が高騰したのでインターネットと催事のみのお店が増えたという記述がありましたし、知り合いのお店の人からも、最近あるビルからかなり業者が撤退しているときいています。

名店は、当然残るのでしょうが、いろんなお店が実際の店舗として残りつづけてほしいなと思いました。

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やさしい仏像の見方 とんぼの本

仏像についての解説(写真満載)です。
でも、ここで特筆したいのは、なんと「仏像の着付け」実写版(人間!)が載っているんです。
モデルの女性が、「菩薩の着付け」「如来の着付け」などと、各種の衣裳を着付けている姿が紹介されています。いやぁ必見だと思います。
驚いた事。仏様は光り輝いていいるので、虫がよってくる。それを防ぐためにまつげがとても長い(うーん。南国ならではの発想!)

モデルさんの奮闘振りにもかかわらず名前がのっていないのがちょっと残念でしたが、楽しめる一冊です。

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犯罪小説は読まないんですが「ファイル7」マッギヴァーン

基本ハードボイルドとか犯罪小説とかは読まないんですが、「推理小説の整理学」に「ファイル7」がのっていたので、読んでみました。
時々この「推理小説の整理学」はチェックして、今まで読んでいない傾向の本にチャレンジしたりしています。

誘拐事件を起こした犯人達が、逃亡の途中、犯人の一人(デューク)の弟(ハンク)の山荘(本来ならハンクは旅行中)に逃げ込む。
彼らをおいつめるFBI捜査官達。
悪人である兄と善人である弟との断ち切れない愛憎。
マッギヴァーンは「悪」の描き方がすごいなと思いました。

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「パサージュ」とは?「パリのパサージュ」鹿島茂

パサージュは日本で例えとアーケード商店街のようなものだけど、実は全然違う。
フランス文学者:鹿島茂が紹介するパサージュです。

イギリスじゃアーケードっていってるけどなぁという疑問は心の片隅においておいて、ちょっとパリ散歩ができる本です。(写真満載)
十数年前にパリに行った時、夫がタビトシリーズ「パリ」の本を読んで、是非「パサージュ」に行きたいと、この本に載っていたとおぼしきパサージュ見学をしたおぼえがあります。
休日だったか、お店はほとんどやっていなくて、雰囲気だけでした。
その頃の私は、せっかくパリまで来て、何故に「パサージュ」と思っていましたが、ヨーロッパのアーケードはディスプレイも気を遣っていて、それ自体がちょっとした街でもあり、行くと面白いんだなという事が最近(10年たって?)わかってきました。

海外に行くと、美術館めぐりが中心なので、買い物がほとんど(チョコレートばかり)ないんですが、アーケードは見ていてたのしいです。

夫は、ロシアのグム百貨店はアーケードではないか?と行っているのですが、この本でそれに解決はつくのでしょうか?というところです。

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蘊蓄半分・小説半分「小説・江戸歌舞伎秘話」戸板康二

戸板康二「小説・江戸歌舞伎秘話」は、近年「昭和ミステリ秘宝」として復刊されました。

本業は、劇評家ですから、歌舞伎の話はおてのものです。(「すばらしいセリフ」という歌舞伎があって愛読しております)
仕立てとしては、江戸時代の歌舞伎役者を中心とした短編集で、多少、ミステリ仕立てになっている部分もありますが、役者の芸の工夫とか色恋とか江戸歌舞伎の世界を描いています。
現代の私たちが「当然の事」としてみている歌舞伎の「型」や衣裳も、江戸時代には違っていて、色々な試行錯誤の上に、完成して来たのだということを思ったりします。
歌舞伎に思い入れのない方もOKだと思います。
短編の最後に、○○の衣裳は・・・・とか解説が付きます。

小説はあくまで、その解説の前振りとして、それができるきっかけがこんなだったりして・・・という。雅楽が作品の中で歌舞伎の故事の解説をしたりするのですが、その、江戸版だと思って(おおざっぱ)いいと思います。

私はこの手の話が好きだから、雅楽のシリーズは前回の「劇場の迷子」の方がよかったんだなと一人で納得しました。

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森田たま「もめん随筆」復刊

「もめん随筆」が中公文庫から出るようです。私は昔の新潮文庫の復刊で森田たまを知り、そのエッセーがとても面白かったので色々さがして、「絹の随筆」を古書店で入手しました。今、手元に見あたらないので、詳しく説明できないのですが、とても、素敵なエッセーです。ぜひ読んでいただきたいと思います。

森田たまの本が出るなんてちょっとびっくりしてしまいました。

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「西洋館を楽しむ」増田彰久

藤森先生とよく一緒に仕事(写真)をしている増田さんの写真と文章による西洋館紹介です。出てくる西洋館はおなじみのものもあれば、そうでないものもある。
「用途別」という新しい視点での紹介によります。

そこにあった話で自分の意を強くしたのは、増田さんが写真をとる時の目線が大切という箇所でした。
日本の建築:襖絵とか見る時には、「当時の人の身長は低かったはず」と「座って見る」とかちょっと腰をかがめるなどという事をしています。
場所によって出来るところとできない所がありますが、先日の京都で、襖絵を見たときには、私達以外にも、座って鑑賞している人もいました。

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おばさんもカップルも盛りだくさん「ジーヴスと恋の季節

おなじみウッドハウスのバーティーとジーヴス(バーティーはおまけかしら?)シリーズです。

今回はバーティーは「おばさん」が5人もいるお邸に他人のふりして乗り込み、しかも、もつれた4組のカップルの恋をまとめあげようとするという勇敢なる行動にでます。

ジーヴスの叔父さんもお邸の執事として登場。
例によって面白いんですが、ちょっと登場人物が多すぎて、ウッドハウスの各シリーズの混乱した恋人達が・・・・・の再演のようで(っていつもそうではあるんですが)

ちょっとつかれました(おもしろいですよ)
で、今回のおまけは、バーティーのミドルネームが明らかになるという事です。
読んでのお楽しみ。

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「風と共に去りぬ」からフィッツジェラルド短篇集を思う

実家に行っておりまして、折しもBSでは映画「風と共に去りぬ」をやるところ。
母は父に昔映画館で観たわねぇと言ってましたが、父はあんまり憶えていないようで。
で、私もノーカットで観ている(家で)はずではあるんですが、今回最初の部分をじっくり(序曲からでした)観まして、あ、こんな部分あったっけと認識を新たにしました。

原作は読んでいません。(続編企画の「スカーレット」は読んでます)
原作を読んだ伯母がその昔、アシュレイはもっと素敵に書かれていると主張してました。
映画としては
・アシュレイがもっと素敵であってほしかった(役者のレスリー・ハワードも自分の年齢を気にしたいたそうですが)
・どう考えても、最初の部分のスカーレットは美人だけど、もうひたすらはた迷惑なヤツ。
・とりまきの男性達は、それなりに恋人いるはずなのに、みーーんなスカーレットに夢中。
(しかし、それってスカーレットを真剣に好きな男性はいないってことか?)
などと思って観てました。
映画としては(前半のラストは好きなんですが)、ビビアン・リーは素敵だが、シーンは素敵だが好きではないというのが正直な気持ちです。
昔のマンガに「あの映画をはげみにして、頑張ったの」というようなシーンがあったんですが、あのスカーレットって恋敵のメラニーを頑張って助けるとかエライけど、「生き方として励みにする」映画ではないと思ってます。

それはさておき、フィッツジェラルドの短篇集を読んだ時、スカーレットの行動の一端が理解できたんです。
「氷の宮殿」という短編(すごく素敵な短編です)に、南部の女性が北部の男性と婚約する話があります。そこで、彼女は、南部の男性は、既婚女性に対しても、素敵だとお世辞を言ったり、まるで恋をしているかのように振る舞う。それが美しい女性への礼儀(お互い、社交辞令として振る舞う)北部の男性は、婚約中の女性と知ると、もう、必要以上に関わらないようにする云々。
もちろんスカーレットは「個性」のなさるわざではあるのですが、その背景には美しい女性はちやほやされるものという南部の暗黙の掟があったのだなと思いました。
フィッツジェラルドを読んでちょっとだけスカーレットの認識が変わりましたが、原作を読んでいないのでそれがあっているのかは分かりませんし、読むことはないなぁと思っています。

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「毎日かあさん」出戻り編

この本では、サイバラマンガ 元夫の鴨ちゃんが亡くなってしまいます。

鴨ちゃんが死んだのは随分前で、以前にも色んな本でその話があるのですが、今度の本では、「家族」としての「死」がとりあげられていて、ラストはつい(分かっていたのですが)ないてしまいました。

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パワー全開「できるかな クアトロ」西原理恵子

今回の「できるかな クアトロ」は、インド、ゴビ砂漠、北京、フィリピンなど、アジアをまたにかけての大活躍。
まだ、元夫の「鴨ちゃん」が生きているのが、ちょっと切ないです。

「いけちゃんとぼく」のあとがきもあります。
サイバラの人生の色んな時代がマンガになっています。

マンガの最初は楽しく、それから、読み進めていくと切なくなってしまうようなマンガでした。

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本が復刊される時には・・

本の復刊は(自分がもってないとすごく)嬉しいものです。
自分が持っている本だと、この次に期待っておもうことにします。

違う出版社から出るときには、ちょっと注意が必要だったりします。
早川←→創元 といった、おきまりの(?)パターンだと。
表紙が変わる:あたりまえですね。(マーガレット・ミラーは結構恐い絵だったのが、写真に。ウォーの事件当夜も印象的な絵だったのが、写真に)
→もっとも、長年出ている定番(?)の本だと、途中で表紙が変わっていてショックということがあります。シリーズものなのにとか(あるお気に入りのシリーズが途中で表紙が変更になり、カバー絵の作者に自分でも理不尽な怒りをおぼえたことがあります。)

訳者が違う場合がある。これは、良し悪し両方ですね。
何か違和感がある場合と、えー!これこういう事だったの?という2パターンがありますから(カーの作品で、トリックはもちろん問題ないんですが、恋人達の会話が全然違って(分かりやすくなっている)作品がありました)

しかし、一番困るのは、再編集し直し(オマケ付き?)ってやつです。もっとも付加価値がないと買わないですからねぇ。
過去に、文庫版後書きが加わったとか(同じ出版社でも)ありますが、それはまあ仕方ないと思うことに(高いハードカバーで買った自分は一体?とは思いましたが)
文庫(新書?)版にあたって追加とかってあると、買っちゃうんです。
→これ、リ○ボウ先生の本にあったことです。

前にも書きましたが、戸板康二の中村雅楽シリーズが復刊された時には、持っているからいいやと思っていたのですが、あれ、「団十郎切腹事件」どうも新刊の方が厚い→各種おまけ付き。この後いろいろ出るわけです。本の内容としては新版の方が、いろいろおまけつきだし、充実しているんですが、旧版の表紙が「役者絵」なんですね。それで、新版に完全に乗り換えることができないという。主要なものは読んでいるのでわざわざ買い直すのもためらわれる(本棚)のでした。

このシリーズは表紙も趣向だったと思うんですがねぇ。

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騎士道といえば、ルリタニア「ゼンダ城の虜」

「ルリタニア」という国名は「ゼンダ城の虜」の舞台(バルカンの小国?)ですが、「架空の国」の代名詞でもありますよね。

「ゼンダ城」は、冒険小説ではありますが、「恋愛小説」としてお薦めだと思います。(まあ、恋と冒険ではあるんですが)

クリスティのどれかの話に老婦人が「若い頃には、胸をときめかせて読んだわ。好きなのは(悪役の)ルパート・ヘンツォ伯の方」というセリフがありました。

美男で冷静沈着な悪役→きっと人気があったんでしょうね。
続編の主人公はヘンツォ伯ですもの。

1,2部共にラストは泣けます。
とても古めかしいけれど、騎士道とはかくあるべしというような話です。(ちょっと厚いですが)ロマンチックになりたい方にお薦めします。

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ヒルトンはロマンス小説ではなかった「名探偵たちのユートピア」

ヒルトンと言えば「学校の殺人」ではなく、私にとっては記憶喪失を扱ったロマンス映画「心の旅路」(母がこの映画が好きだったので、子供の頃に見ました)とやはり映画「チップス先生さようなら」本では「私たちは孤独ではない」(以前ブログに書いてますが)が印象敵でした。

「心の旅路」は映画では、記憶喪失を扱ったロマンス映画だったので、てっきり原作もそうだとおもっていたのですが、原作は基本路線は一緒なんですが、ちょっと戦争の影が暗さをおとしていました。
で、「ユートピア」でヒルトンには、普通小説家としての「反戦」への思いがあるという指摘にそうかと思ったわけです。

「失われた地平線」では楽園:シャングリラを描き(あ、これ、映画しか観ていない)、「鎧なき騎士」では、世界ロマン全集に入っているので「騎士道精神に満ちあふれたロマンス小説(恋愛ではなく)」と思いこんでいましたが、大きな意味では反戦だったのかもしれません。

映画「チップス先生」で、俳優である奥さんが「行ってくるわ~」と軍の慰問に行って、死んだしまうエピソードが印象的だったのもそのせいかもしれません。

「失われた・・」と「鎧なき騎士」ざっとしか読んでいないので、今度ちゃんとよまなくちゃと思っています。

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「ブルー・ブラッド ヨーロッパ王家の現代史」

ヨーロッパ王家の王族達の話です。メインはビクトリア女王とロマノフ王家ですね。
もっともビクトリア女王と血縁関係のない王家は殆どない(ハプスブルグくらいかしら?)ですから。

ある程度は知っている話ではあるんですが、ドイツの各王家とかいろいろ込み入った話とかロマノフ家の話も色々かかれていて面白く読めました。

印象的だったのは

ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世はビクトリア女王のお気に入りの孫で完璧な英語を話した(伯父のイギリス国王より英語が綺麗とはきいていましが)のは、母親のきびしすぎる教育のたまもの(だからイギリスが嫌いになったかも?)

ニコライ3世の皇后アレキサンドラは結婚にあたってロシア正教に改宗するのに悩んだ。
王族は結婚にあたって改宗するのはよくある事だと(エジンバラ公もギリシャ正教からイギリス国教会に改宗)思っていたので、ああ、そうなんだぁと思いました。

後のウィンザー公:エドワード8世の母:ジョージ5世妃メアリ・オブ・テックが、貴賤結婚の血筋だということもこの本で知りました。(イギリスは貴賤結婚にヨーロッパほど神経質ではなかったとも)メアリ・オブ・テックは、才媛だったといわれていますが、母親としては愛情深くなかったために、ウィンザー公は色々な女性と浮き名を流し、最後にシンプソン夫人との恋に走ったと言われています。

また、メアリ・オブ・テック妃は、王家の宝石のリストをつくらせたり、貴族の家に行くと家宝を褒めちぎって献上させたりした事でも有名です。
前にみたヒストリーチャンネルの番組では「よく言っても強盗の一歩手前のような方で」とまで言われていました。ロマノフ家の人々がイギリスに亡命した時には、王妃に見つからないように一生懸命品物を隠した(でも、とりあげられてしまった)と言っていました。

もしかして、貴賤結婚&婚約者が死んでその弟と結婚とかが影響しているのかなどとかんがえてしまいました。
この本では、ウィンザー公が自分の手当をすごく要求したとか、夫人の待遇もずーーーと言い続けたとか、結構ウィンザー公に手厳しいのが笑えました。「世紀のロマンス。伊達男の代名詞」だとばかり思ってたんですけど。

ビクトリア女王の血友病がロシアの王子に遺伝したのは有名な話ですが、他の孫達にも何人も遺伝したのだともこの本で知りました。

あと、一番びっくりしたのは、第二次世界大戦でドイツが敵になった&ドイツの小国が結果としてなくなった事により、ヨーロッパ王家のお婿さんの供給源がなくなったということです。王族は基本王族と結婚するので、ドイツの王子・王女達というのは貴重な存在だったんですね。

色々、面白い本でした。

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一気に百冊!「鹿島茂の書評大全」

「明日は舞踏会」「馬車が買いたい」の著者鹿島茂が選んだ書評集です。
洋物篇、和物篇2冊になっています。洋物篇のみ読みました。和物篇はこれからです。

鹿島茂が98年から色々な雑誌に書いた書評から100篇を選んだものになります。
専門分野がフランスなので、当然フランスものが多いきらいはありますが、分野は色々ですから、興味のないところは読み飛ばしても十分楽しめます。

この書評の良いところは、(著者も書いていますが)ブックガイドとして楽しめることです。
内容紹介をきちんとしているので、「あ、この本読んでみようか」という気をおこさせるんですね。

もっとも読んだ気になったちゃった本もあったりしますけれど。

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「百合子さんは何色」

村松友視が、編集者としてみた武田夫妻(とくに百合子さん)の話です。

百合子さんを知ったのは「犬が星見た」だったので(武田泰淳は晩年)、印象としては「豪快」な感じだったのですが、この本を読むと、百合子さんの若い頃の話(出会いの頃は読んだ事はあるんですが)が分かります。

子供を諦めたことがあるとか、お酒が好きなんだけど、夫のために運転をしていたので、あまりお酒が飲めなかったとか。
百合子さん「行方不明事件の顛末」(ここ面白いので読んでください)などなど。

あと、若い頃に百合子さんの実家からクレームがあった武田泰淳の小説については、泰淳がその後全集には入れなかったというエピソードがありました。

百合子さんの悲しい話と、楽しい話がいろいろ伺えます。

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そういえば、ものすごく怖かった「ねじの回転」

あまりにも有名な「ねじの回転」を新訳で再読。
最初に読んだのは十数年前の若い頃(といっても、主人公の家庭教師よりは年上)
友人が貸してくれました。(旧訳の方が、おぼろげで雰囲気でていたかも、何が何だかわからないって感じが)

読んだ感想「こわい・・・これって、証拠がないから、自分のヒステリーと思われたらどうしよう」でした。実際、そういう説もあるそうですね。
一応、話の展開としては、「語り手」が「信頼できる元家庭教師のレディから聞いた話」という事になっているので(あとがきには、この語り手が、実は「死んだはずの少年」ではという穿った意見もあるとかありました)、表向きは、家庭教師の主張は通り(?)、彼女は、その後、ちゃんと働いたんだな、なんですが。

疑問その2としては、こんな事態になっちゃって、彼女はよくその後、家庭教師のクチがあったな。ですが・・・

改めて読んでみると、少年が放校になったんだから、原因くらい追及しろ!とか、弁護士に相談しろ!とか思うんですが、幽霊譚に「実際に見たのか?」と突っ込むのも何なんですが、「よく確信が持てたものだ」というのが一番の感想です。

事実関係としては一体何があったのか?というのが分からないままに終わる、大変もどかしい小説です。でもこれを読むと、自分だったら「妄想じゃないの?」と言われるのを恐れるあまり、逃げ出しちゃうだろうなと思いました。

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「明日は舞踏会」&「馬車が買いたい」鹿島茂

鹿島茂が、フランス文学から紹介する当時の社交界のありさまです。

「馬車が買いたい」(が先にかかれたことを今チェックして知りました)は、19世紀当時のパリの男性達のステータス「馬車」を尺度にして、男性が地方から上京し、出世をめざし&恋愛しという生活を描いています。
いろんな小説を引用しつつ、パリの生活を描いています。

「明日は舞踏会」は、鹿島茂が女子大で講義をしていた時に女学生に19世紀のパリで生活をしたというレポートを書かせた時に、殆どの学生が「舞踏会に行く」ことを書いていたので、彼女たちのために、少女が舞踏会に出て、結婚(政略結婚が多いですね)する生活をやはり小説をベースとして紹介しています。ファッションもより取り入れてたのしい本になっています。

この2冊をセットで読むと、持参金のない若い娘は金持ちの老人の妻になり、夫死ぬと、若い男性と結婚(or愛人に)し、その男性に遺産を残す。その男性がやがて、老人になって金のない若い娘と結婚するという ものすごい連鎖をしる事ができました。

19世紀のパリの時間旅行を楽しめる2冊です。

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水滸伝あれこれ

すごーーく大昔なんですが、学校で「水滸伝」のマンガ(横山光輝)がまわってきて、わくわくして読んでました。
まさか、あーゆーラストになるとは思わずびっくりしましたが。
TVでも実写で放映されました(遠い目・・・・)

登場人物の名前:渾名(字(あざな)ではなく)+名前は、文字から検討がつくものもあったり、????というものもあったりしました。子供向きのほんだとニックネームの意味を紹介してあるものもあったのですが、名前については長いこと疑問でした。

それが高島俊男「水滸伝の世界」でかなり解決しました。ただし、これは文庫なので、ぜーーんぶは解決せず。???は続きました。
でも、かなり気持ちはすっきりしました。

完全版(?)としては「水滸伝人物事典」がお薦めです。
これを読めば、108人全員のニックネームの意味とか、その他のストーリー(完全版ではないと読めないような)も網羅しています。地図も載ってます。
惜しむらくは「重い・大きい」です。
CD化してくれればいいんですけどね。

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角川文庫といえば

絶版は悲しいものですが、世の中に「絶版」ということがあると知ったのは、大学時代でした。同級生がミステリ好きでコリン・ウィルソンの「殺人者の哲学」を貸してくれたんです。
面白かったので、自分でも買いに行ったところ、「絶版」でした(後に入手)

角川文庫の絶版はゲット率が個人的に非常に悪く、値段が折り合わないこともありましたが、見つけることすらできない。ということが多いような気がします。

「心の旅路」(何度も読みましたし、映画は(母がすきだったせいで)もう何度もみました)欲しいけど、(ああ100円ワゴンにあったときに買えば良かった)原作は、映画と違って「暗さ」があるので、ある意味映画で十分なんです。

ヒラーマン「祟り」・・・図書館で読んだので良しとすることにしてしまいました。(大変、読みにくかったです。ミステリだと思って読むと苦労しますね)

サーバーの絶版「マクベス殺人事件」などはゲット(まあ、かなり他の本とだぶったりしていますが)

けっこうみんなが探しているのがビクトリア・ホルトだと思います。
一番できの良い「流砂」は(かなり探している人もいるようです)幻と化しています。
ビクトリア・ホルトはかなり制覇しましたが、やはり「流砂」が一番よかったなと思っています。

(だいたい展開は似ているので読んでいくと検討がつくことが多いのですが)

「貴族の館」コンスタンス・ヘブンというのもゴシック・ロマンとして、ホルトに匹敵すると思います。すっごいお薦めなんですが、残念ながら、古い本なのでAmazonのインデックスにも存在しません。
(Amazonのマーケットプレイスは、Amazonのデータベースに存在しない本は、登録できないという問題点があると思っています)

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「趣味の問題」

これは、早川から出ていますが、ミステリではありません。
ある意味恐ろしい恋愛ものだと思います(念のため。同性愛の話ではありません)。本の紹介の文章をちょっと抜粋します。

「フリーターのニコラは、ひょんなことから世界的大企業社長フレデリックの味見役として雇われ、あらゆる私的活動に関して味見役を担っていく。だが、次第に過激になっていくフレデリックの要求に応えきれなくなったニコラが彼のもとを去ったとき、恐ろしいことが…。」

この本の怖さを紹介するには、あらすじに触れてしまいますので、これから読みたいからは、読み飛ばしてください。
もっとも、この筋を知ったところで、この本の凄さは損なわれることはないと思います。

フレデリックは人生を恐れるあまり、ニコラに人生の味見をさせて(例えば、ニコラに女性を誘惑させて、最後は自分が(お金持ちですから、女の方は簡単に乗り換えちゃう)とか、誘拐の恐怖を事前に知るために監禁される恐怖を体験させる)、あらかじめ準備しておこうとするんです。でも、次第にフレデリックはニコラに頼るようになり、ニコラは逃げ出すんです。

ニコラを失ったフレデリック(ニコラの居場所は把握しているけど)は、人生に絶望してしまって、食事もとれなくなる。外界に立ち向かう事ができなくなって、死を待つばかり。
それを知ったニコラは、毒を飲んでフレデリックの許に行きます。
「あなたに死の恐怖を一人で味あわせるわけにはいかない。」と死はどんな感じかを説明しながら二人は寄り添って死んでいく。

ある意味「トンデモ本」だと思うんですが、二人の愛憎が、精緻に描かれていて恐怖を感じます。同じすぎて、離れる事ができなくなって行く二人でした。

映画化されているようですが(見ていませんが)ミステリマガジンの映画紹介の記事によると、(おそらく)ニコラがフレデリックを殺したところからはじまるようです。

自分を愛したという話では「戦慄の絆」が一卵性双生児の愛憎を描いています。
映画では、ジェレミー・アイアンズが二役を演じたそうです。

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「奇妙な出会い」スーザン・ヒル

スーザン・ヒルは「黒衣の女」というホラー小説が有名ですが、第一次世界大戦を舞台にした「奇妙な出会い」という小説も書いています。(角川文庫)
そのタイトルはウィルフレッド・オウエンの詩(Strange Meeting)から来ているそうです。
その詩では、戦場を逃れたイギリス兵が、かくて自分の殺したドイツ兵と、地獄とおぼしきトンネルで出会い、互いに友人として話を交わすそうです。

この本は、図書館でかりてよみました。
古本でも入手困難な作品ですので、あらすじを紹介します。

舞台は、第一次世界大戦:フランス戦線。イギリス将校の友情の話です。
家族の中でも孤独を感じ(不幸な生活を送っているわけではない)ているヒリヤードは、生来の明るさを持っているバラードと出会い、友情を深めていく。
バラードは戦争の悲惨さを体験することにより、自分の中の温かさが失われていく事に気づいて行く。戦場で生きていくにはそうするしかない。「そんなことは、これからも起こるし、自分にそれを止めることなどできはしない。反対に、自分はここにいて、そういうことがこれからも起こることに手を貸しているわけだ。ぼくは、その時何も感じなかった、もう何も感じなかった。自分が冷酷になれるとは思わなかったけれど、その時、ぼくは冷酷だった。冷淡だった。」

ヒリアードはそんなバラードに言います。「いや、君は違う。本当は違うんだ。ショックを受けると妙なことになるんだ。君も知っているだろう。ショックを受けもしない人間もいるけどね」と

バートンは続けます「ぼく自身が怖いんだ。どんな人間に自分がなるのか、ぼくがどういう影響を受けるのかが怖いんだ。-中略-自分の死が怖かったことは一度もない。」

戦闘で、ヒリアードは片足を失い。バートンは行方不明:おそらく戦死します。
バートンは戦闘に行く前に言います。「二度とぼくのことを心配しちゃいけないぜ」
瀕死の重傷をおったヒリアードは夢うつつにバートンの声を聞きます。(一部、抜粋です)
「人は、ありのままの自分で十分幸福でなきゃ。何故ってそれは簡単なことだからさ。君はいい人間さ。」「君は、そのままの君でいいんだよ。いいかい、ぼくは自分の行っていることは、ちゃんとわかってるんだぜ」

バートンの戦死は、バートンの家族からの手紙で伝えられます。
ある程度、回復したヒリヤードがバートンの実家を訪ねるシーンで終わります。
バートンからずっと聞いていた一度もきたことがないけれど、知り尽くしている土地に。

戦争シーンが悲惨なのは当然なのですが、戦争についての記述で怖かったのが、一度負傷してイギリスに戻っていたヒリアードは本土では何も理解していないから、早く戦場に戻りたいと思うシーンでした。
たしかに、いろいろな小説でも戦争中でありはずなのに、結構優雅(?)な生活をしているというものもあります。ロンドンではない、田舎だと状況はちがったのかもしれません。
母親が息子に本や、フォートナム&メイソンからの食料を送ったり、そこらへんの記述だけよむと、のんびりしている(?)という部分はありました。

この本は、スーザン・ヒルにまつわる「偶然」の話から知りました。彼女は、この本をはじめ3回、他の作家と書こうとした内容がかなりかぶったということがあったそうです。(もっとも、有名作家だから、そう言えたので、無名作家だったら、そんな偶然は数限りなくあったかもしれません)

この本の主題は、「人を愛する事」「自分を受け入れる」ことだと思いました。
ヒリアードはバートンに出会う事により、バートンのように自分を好きになることができる人間になったわけです。
戦争の悲惨さと、救済の話だと思いました。

読みたい本はかなり絶版が多いのですが、その中でも角川文庫系が入手困難なのでした。

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「雑学のすすめ」清水ハカセ+西原理恵子

清水&西原タッグチームによる「雑学のすすめ」です。
清水ハカセのうんちくは、雑学なので「どっかできいたことあるような」とか「この前の本と同じネタの使い回し」だったりして、でも楽しめます。

でも、あっさりしすぎていて、読み終わると、何が書いてあったかも忘れてしまいました。

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モーティマー夫人の不機嫌な世界地誌

19世紀のイギリス人女性 モーティマー夫人が書いた独断と偏見に満ちた(?)各国の紹介です。
「イングランド いっしょにいてもつまらない。なぜならよそ者をきらうから」など、かなり辛辣です。
いまやもう存在しない国や、王室が滅びた国。イギリスの植民地から独立した国など。

様々な国がとりあげられています。
ちょっと読んでみるには(できれば知った国の方が)面白いかと思います。

でも、これ、クレームこないのかしら?と思いました。

ちなみに日本は野蛮な「はらきり」(とは書いてませんでしたが)が非難されてました。

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「狐になった奥様」ガーネット

幸せに暮らしていた夫婦。妻がある日突然「狐」になってしまった。
夫は妻を愛していて、一生懸命狐の世話をする。でも妻はだんだん野生に目覚め・・・

作者ガーネットは、ブルームズベリーグループの一人。
例え相手がどんなに変わっても愛情ってのは、と夫にこの本の話をしたところ、
夫はガーネットは「よっぽど、女性で苦労したんじゃないのか」とにべもない一言でした。

そういや、あのグループ恋愛関係ぐちゃぐちゃだったなぁ(ガーネットについては知らないけど)と思いました。

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独断流「読書」必勝法(清水義範、西原理恵子)

おなじみ清水&西原シリーズで、今回は「名作」の解説(?)にチャレンジしています。

清水義範の至極真っ当な(?)解説(「坊ちゃん」の赤シャツのモデルは「漱石自身」というのにはびっくりなど)と、西原理恵子の「ふかーーい」解説マンガ、「森鴎外と、芥川龍之介と、太宰治が、リチャードギアとケビンコスナーとハリソンフォードくらい見分けがつかねんだよ」には大爆笑してしまいました。
でも、ただの笑いだけではなく、規律正しく暮らしている「十五少年漂流記」の方が、実際の人生よりよっぽど平和「蝿の王」の凄惨なラストにやっと(これこそが漂流遭難もののラストであるべきと)ほっとする。というようなところに、(全然本を憶えていないんですが)妙な説得力がありました。

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「王妃アン・ブリンの日記」ロビン・マックスウェル

エリザベスⅠのもとに、老女が「アン・ブリンの日記」を持ってくる。あの子が女王になったら渡して・・・と昔処刑される前に託されたと。
エリザベスⅠはダドリー(妻あり)との恋愛に迷っていたりする時期、母の日記を読みふけっていく→ここまで読んだ段階で、(何故か読みにくく)挫折
→一瞬 エリザベスⅠの出生の秘密でもあるのか?などと考えてみましたが、それはなく、えーーい いいやとばかりにほぼラストをチェック。
なんか女権論のようだなぁという気持ちになってしまいました。
最初はエリザベスが自分の呪われた血(父が母を処刑する)というを封じるために独身を選ぶ選択でもするのかと思ったらそういうわけでもなく、
まあ妻が死んで喜ぶダドリーに母を処刑して、次の妃を迎える父を重ねると言うシーンは良かったんですが。。。。
→これだと不幸な家庭環境で育ったために結婚に踏み切れない女社長のようだ。
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エリザベスⅠの母である、アン・ブーリンを描いた「千日のアン」あれは素晴らしい映画で大好きなんです。

また「エリザベス」も働く女性必見とまで言われた、「エリザベスお姉様、おつらかったでしょうねぇ」と女性達の涙をさそった映画でした。

うーーん。これは ある意味ラストだけで充分な話だとすら思ってしまいました。
着想はいいんだけど、なんか、きっと映画の印象が強すぎたんでしょう。

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「私たちは孤独ではない」ヒルトン

ジェイムズ・ヒルトンの作品です。早川NVだったので歴史?ミステリ?と思って手に取りました。
登場人物解説がないので、ミステリはないと思ったら、殺人事件の話から始まったので、てっきり実録系のミステリかなと思ったんですが、違いました。
田舎町の医者が妻を殺した疑いで逮捕される。彼の共犯としてドイツ人の娘も逮捕され(戦争直前で、ドイツ人への偏見もある)結局二人は死刑になる。
エピローグで二人は犯人ではなく「事故」だった事が示されるんです。

医者は彼女に言います「もし次の世があるなら、この世できみをみいだしたように、その世で君をみいだすように努めよう」
「(死刑になるときに彼女も死刑になると思いをはせ)わたしと一緒に行こう。どこだかわららないが、しかしそこにはわれわれの仲間がわずかでもいるはずだ。われわれの心には愛がある。われわれはひとりではないのだ・・・」

映画になったようです。
戦争の悲惨さ、人間の偏見を描いたこの作品が、絶版になっているのはとても哀しいです。復刊.comのリクエスト投票しました。(ヒルトンの「心の旅路」にも投票しました)

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「ヨーロッパ読本 イギリス」

つい最近出たイギリスの紹介(?)本です。
ミステリファンなら理解しておきたい階級制度や、しゃべり方など。
その他いろいろ書いてあります。単純に読み物として面白いです。

この本を読んで思ったのは、
・昔マーガレット王女が、離婚歴のあるタウンゼント大佐と結婚しようとして諦めたんですが、民間人になっても好きな相手と結婚していた方が、その後の王女の人生を考えると良かったんじゃないたってこと。

・昔、ダイアナ妃の葬儀の日にロンドン(夕方だったの葬儀自体は終わってました)に行ったんです。その日タクシーに乗ったんですが友人が(ダイアナが好き)、運転手さんにダイアナが死んですごく哀しいと言ったら、彼は、「彼女は良いプリンセスじゃなかったよ」って言いました。(地雷禁止とか言って、武器商人の息子と付き合うのはどうかってのが、私の意見です。あと、つきあう男性のあまりの一貫性の無さに、ちょっとなぁとも思いました)

ケンジントン宮殿とか献花でまっ白だった気がします。
驚いたのは死んだ恋人(ドディ?)へのカードが宮殿に供えられているのは、びっくり(離婚した嫁と付き合っていた男への追悼カードを宮殿に→嫌がらせか?と思っちゃいました)

ダイアナ妃への記帳は、そこらの大きなスーパーでもしてまして、つい、書いてしまいましたが。

などなど、その後の事を考えると、チャールズ皇太子とカミラ夫人の方が「純愛」なわけですよね。(女性は外見ではないと知らしめた、中年女性の星だと思うんですが、カミラ夫人)

その時が私がイギリスに行った最後で、前世紀なので、もう大変わりしていると聞きました。£高のせいで地下鉄の初乗りが1000円超えだとか、去年行った会社の同僚が嘆いていました。

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月遅れのミステリマガジン

普段行く図書館から、「ミステリマガジン」がなくなってしまいました。
予約して他から借りて貰うことはできるのですが、予約なので月遅れになります。
で、先月号のミステリマガジンを読んでました。
日程的に無理なのでしたが、クリスティ紀行のツアーがあって、もう締め切ってる(いや社会人6月に旅行は無理・・・)それも自分で雑誌を買わないのがいけないのか?

ミステリマガジンの書評を読んで本を図書館で借りました。
図書館にはすぐ本が入らないので、先月号のミステリマガジンを見てから予約すると、入っているんですね。
と自分を慰めることにしてます。

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ユーモアスケッチ傑作選

早川からハードカバー3冊で出ました。私はその文庫版(面白かったのが割愛されて結構悲しかったのですが)2冊を購入しました。
後書きを読むと、内容を半分にしてしまったとあります。あー本当に残念でしたねぇ。

ハードカバーで3冊と文庫で4冊だったら文庫の方がありがたかったです。

おそらく当時ですから採算の関係でハードカバーにしたんだと思うんですが、結果として文庫の方が採算とれたんじゃないんでしょうか?早川は文庫枠持ってますから。
文庫枠をもっていない書店だとハードカバーしか出せない(書店に置いてもらえない)とかってきいたことあるんですが。

すごく面白いんですが、ユーモア系は売れないんでしょうか?

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サーバーは最高

ジェイムズ・サーバーはちょっぴり皮肉もまじったユーモア小説(短編)を書かせたら右に出るものはいないんじゃないかと思います。

ミステリファンとしては、「マクベス殺人事件」はあまりに有名だったと思いますが、「空中ブランコに乗る中年男」(このタイトルからしてしびれるではありませんか)をその昔、偶然古書店のワゴンで見つけ買って帰ったらもう大正解!

虹をつかむ男」の原作になった「ウォルター・ミティ・・・」はすごく有名ですが、それ以外の作品もお薦めです。

偉業をなしとげた男がどーーーしよーーもないヤツだったら?
という恐怖を描いた「世界最大の男」をはじめ「ダム決壊の日」や
もうそれはそれは たのしい作品でいっぱいです。

サーバーは最高です。
「異色作家短編集」以外の作品は絶版になっているのが哀しい限りですが。

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