家への情熱「中国の馬」 ウォルポール「銀の仮面」より
イタリアにオトラントという土地がありますが、あのウォルポールの「オトラント城奇譚」の場所だそうです。
で、ふと、うっかり同一人物と誤認して(って過去にも誤認)ウォルポールの短編集「銀の仮面」を再読。
最近、図書館の本を予約してもスムーズに来なくて、手持ちの本を読んでます。
この作者は一応ホラーに分類されるのでしょうか?
代表作「銀の仮面」は、有名な作品で、静かにこわい。ある意味宇宙人の侵略にも似た話(ブランドか、レンデルにも同趣向の短編があった気がするのですが)
私がそれよりこわいと思うのは「中国の馬」。
主人公は、素敵な家に住んでいるけど落ちぶれた家の最後の一人。
で、維持費がかかるので、家を貸してしまう。でも、家のことが気になって、元の家の近所に引っ越して家を見守ろうとする。偶然彼女は、裕福な男性と知り合い、結婚を申し込まれる。彼と結婚すれば大好きな家を維持していくことができる。これ以上の良縁はないはず・・・彼女の選択はなみのホラーよりこわいとおもうのは、女性だからでしょうか?
この短編で、ミステリで繰り返しとりあげられる英国人の「家への愛」がちょっと分かった気がしました。
あと「敵」通勤時にやたら話かけてくる男に言われない憎悪を抱いてしまった男の行動→あとがきでは、この憎悪が理不尽とありましたが、(もちろん理不尽ではあるのですが)、朝の通勤時間を毎日横取りされる(話かけられる)のが苦手な人間は多いはず。
で、それを自分で表明できない人間も多いはずと思ってしまいました。
で、主人公のとった行動って実に人間的と思いました。


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