本格と考えると良い!「家蝿とカナリア」
ヘレン・マクロイ再読という事で、以前はあまり評価していなかった「家蝿とカナリア」を読んだところ→意外に良かったことが判明。
「ひとりで歩く女」に驚愕し、「暗い鏡の中に」「幽霊の2/3」「殺すものと殺されるもの」の雰囲気にひたった私は「マクロイ」はかくあるものと思いこんでいたのですが、
今回「家蝿とカナリア」を、純粋に本格ミステリとして読んだところ、謎解きをきちんとしていて、びっくり(失礼!)しました。
書き出しが「一匹の家蝿と一羽のカナリアとを仲だちとして-中略-殺人は解決を見たのだった。」→ちょっと、やりすぎ感あるのですが、それはそれとして・・・(この「カナリア」には無理矢理感ありましたが)
ベイジル・ウィリングが、舞台の初日に招待される。そして、その舞台上で本当の殺人事件が→この設定のびっくり(やや無理矢理感)を乗り越えると、きちんとしたミステリ世界が展開されてきます。
マクロイは、何かしら驚かせる作家です。
「死の舞踏」では、トリックは全然覚えていないのですが、その★ 動機の先進性に ★ 驚かされました。今回はその設定に。
設定が驚きですが、推理は本格。
マクロイには驚かされっぱなしかも。
「歌うダイヤモンド」の中に、「人生はいつも残酷」という短編があります。
この「人生はいつも残酷」というセリフは、マクロイの登場人物達につきまとっているような気がします。


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