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童話「銀の国からの物語」

これはもう絶版になってしまった童話です。(学研から出ていました)
チャールズ=J・フィンガーが南米で収集した童話集です。

魔女に育てられた昼を知らない娘と、夜を知らない青年二人が魔女から逃げ出す話。
幸せに暮らしていた「おとなし族」が争いに巻き込まれそうになり、戦う事を知ってしまうと、やがては、自分たちで戦うようになると。遠い土地に逃げ、グアナコ(動物)に身を変えて、谷間でひっそりと暮らす。そのグアナコが死ぬと、その魂は青い花になる。

「おとなし族」が死に絶える時に、争いを好む人間も滅びる日が来る・・・・

「魔物」とそれに立ち向かう(闘いという感じではなく)人間が描かれています。
昔話は、よく恋物語が多かったりするのですが、この本にも恋物語はあるのですが、どちらかというと、「人間」を描いている本でした。

アマ○ンでも見つからないので、かなり知られていない童話だと思います。

なんとなく心に残る話ではありました。

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