新訳で読む「殺すものと殺されるもの」

やっと新訳「殺すものと殺されるもの」を購入。読み終わりました。
旧訳で読んでいるので、筋は分かった上で、記憶の中での旧版との違いを考えながら読みました。詳しくはまた書きたいと思いますが。

感想としては、「読みやすい」です。

・最初にエマソンの「ブラフマン」の詩があるのですが、旧版では気持ちとして「お経」だったです。分かりくい(格調がある?)けれど、本のテーマをよく現していたと思います。
新版→詩の内容が分かるのでOK。
・旧版:最初の方のある伏線が思いっきり目立っていまして、絶対これは・・・といきなり思ったんです。
が、新版では、そこはうまくちりばめられていた気がします。
ただ、再読だったためか、新版のせいか、「恐怖」が薄れてた感じがあります。
とりあえずの印象です。

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イタリア旅行記その17 ラベンナのレストランにて

ラベンナでの観光目標をかなり達成して満足した私達は、前日おいしかったレストランにまた行きました。
パスタは同じトマトを頼んだんですが(微妙にトマトの味が違ってました。でもおいしい)肉の炭火焼きの盛り合わせを頼んで(イノシシもあって○)、それまでのイタリア旅行の食事のマイナスポイントを取り返す勢いです。デザートにはリモーネ(レモンシャーベット)を頼み→忘れられて催促→リモーネの上にサービスで果物とクリームのっけてもらいました(カットフルーツにも魅力を感じていた私は大満足)

レストランに(たぶん同じホテルに泊まっている)アメリカの団体さんがいました。
で、その大人数が食事を終えて会計→その時になって自分は何を食べたからと主張して、会計を別々にし出した→最初から言っておけ!!! もう会計は大混乱。
店中がある意味、ぼーぜんとしてしまいました。
私たちはまだ食事中でしたが、会計しようとしていた人達は大迷惑。
同宿のアメリカ人もさすがにあれはないぞという顔していました。

お店にふらっと者を売る女性がやってきました。各テーブルに品物(ミニ懐中電灯のようなもの)と代金表と名詞のようなものをおいて、店を一周→反応しないと、品物を回収していく。一言も発しないで商売して帰りました。不思議な光景でした。
ラベンナの連泊して大満足です。

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「切り取り」の技術が・・・・

自分でも(とくに「血まみれの鋏」)思ってますが、最近のブログが、「長い」
忙しい&とにかく、年内に旅行記を終わらせたい&どう考えても復刊されないようなミステリを紹介したいなどなど。
で、とにかく長い。

夫からも伝えたいことを「切り取る」ようにと教育的指導が・・・

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切ない映画・・・

古いメールを整理していましたら、「切ない映画」についての友達とのやりとりがありました。
ちょっと懐かしくてご披露してしまいます(汗)



披露してしまいます(汗)→読み返すと、ただの年より状態です。 
「ベニスに死す」

この映画は、ある程度の年になってからだと切なくなると思います。
ベニスに行ったことで、あの「死んだ街」を実感する事ができました。曇の空の下死者の島に船で行く。
ベニスの痛いくらいの青い空。(でも死んだ街なんです)
お金があったら、ずっとずっと旅人として滞在してしまうだろうと思いました。




「ワイルド」(オスカー・ワイルドの映画)
・功成り遂げたオスカー・ワイルドが、オーランド・ブルームに心を奪われるシーンが印象的。
・一瞬のうつろいゆく美にめざめるところが、自分の年を感じるせいか、ちょっと涙でした。
「ロミオとジュリエット」
・少女の頃見たときは、悲恋にただ涙しました。
・もっと大人になってからは、何も死ななくてもいいんじゃないかと思うように(ひねてしまいました)
・そして、今は、「何も死ななくても・・・」と若い二人の恋に号泣。
 もうこれはジュリエットの母より年をとった自分の涙です。
「ローマの休日」→自分の中で評価が確定していなのでパス。

Once Upon A Time In America」
最初に見たときから 心に残るのは
・「若さはつかの間よ、残るのは思い出だけ、でも、そのドアを開けたら思い出さえも失うわ」


  
「アナザー・カントリー」・・・大昔に1回だけみただけで記憶あいまい。
・ソ連の亡命した主人公(?):老人が「クリケットがしたい」って言うシーン。
 (炎のランナーとかも クリケットとか 庭でハードルをとぶシーンとかがよかったが)
       

「眺めのいい部屋」
・最近TVで再見→昔は婚約者のセシル(ダニエル・デイ・ルイス)の良さが分からなかったけど、いま見ると
 ストーカーみたいに追いかけてくる青年より、セシルのほうがいいじゃんと思います。
「太陽がいっぱい」
・ドロンファンの母に子供の時から「すりこまれている」ために、映画として把握していないことを認識。
・BSでみたとき、最初の音楽がこんなんだったんだと驚き。日本語吹き替え版では、記憶とセリフが違うと思い。
 (映画「冒険者」を見たときドロンがふられるのが信じられなかったが、映画としては良いと思います)
・ドロンの映画は評価できません。駄作も沢山みています。
(「リプリー」は、映画としては原作に近いと思うけど。)
うーん。何か年寄りのグチ状態と思います。   

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イタリア旅行記その16 モザイク三昧

駅の近くのエヴァンジェリン教会に行ってみました。(ガイドブックには載っていない教会です)中はがらんとして(洪水の後)、いくつか面白いモザイクのタイルがありました。
中世の絵の様なモザイク:コンスタンチノープルに行く十字軍とか、人魚とか→絵はがきあったら買うのに!でも、無いんですね。ああ、イタリア人ここで商売すればいいのにと思いました。それからヨハネ教会ものぞきましたが、そちらは「教会」という感じでした。

サン・ヴィターレで書き忘れていたので補足。
聖堂はユスティニアヌスとテオドラのモザイクで有名ですが、当初の予定では「ビザンツ風」に皇帝夫妻を上に掲げる(ビザンツでは、皇帝は神の代理人ですから)はずだったが、ラベンナ(当時は東ローマ)の人々は、かなり西ローマの文化に近づいていたので、皇帝がキリストより上にあることに反対して、キリストのモザイクが(でも若い&紫の衣でまるで皇帝なんですが)を上にしたそうです。
サンタナポリターレ・イン・クラッセ(クラッセ)は、昔、港で栄えていたのが、洪水で港がダメになり、ラベンナに都市機能が移ったそうです。で、クラッセの聖堂の中のものはラベンナに新しく作ったサンタナポリターレ・ヌオボ(ヌオボ)に移しました。
ヌオバのモザイクにはクラッセが描かれています。
細長い教会で、聖人と聖女の絵がずらっと並んでいます。(ビザンツの図像学に詳しければきっと分かるんでしょう。聖人のモチーフ:でも分からない。)その上にはキリストの生涯が描かれています。
見るのにかなり首が疲れました。
クラッセの聖堂と、港(船)のモザイクが、昔をしのばせます。
この教会は、もとゴート族の建物だったのを、ユスティニアヌス帝が作り替えさせたそうで、テオドリックの肖像(モザイク)→くびをすげ替えてユスティニアヌス帝に。柱のところに、塗り残した(わざと?職人はきっとゴート人)「手」が残ってたりしました。

近くのお土産屋さんで絵はがきを購入→クラッセで買ったマグがちょっとだけ安く売っていて、こっちで買えばよかった(いえいえ寄付だ)などと。
で、もうかなり見たなという気持ちで、ついでだからダンテのお墓に。
フランチェスコ教会(地下には柱が水につかっている場所があるそうですが、見られず)に入り、絵はがき売りの人達がおしゃべりしていて、神父さんに注意されてました(笑)。
で、そばにあるダンテの墓(町歩きの時に遠目には見ていたんですが)に、一応中に入る→ふーーん(ファンの方スミマセン。ダンテには思い入れありません)としていたら、係の人が、もう閉めますよ。写真とった?大丈夫?(このあたりがイタリアっぽいですね)
という事で、退散してホテルに戻りました。
充実した一日→食事は、昨日に続いてのあのレストランです。

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イタリア旅行記その15 さよならクラッセ

クラッセの聖堂を出ると、カンカン出りの日差し。
バスの運転手さんから教わったバス停の位置を遠目に確認→男性が一人座っていました。
せっかくだから聖堂の裏も見てみようと、後側にまわってみました。道路沿いにレストランもあります。(もっと田舎だとおもってましたが)
ラベンナ行きのバスが通りすぎ、あの待っている人はこれに乗るんだなと思いました。
ひとしきり散策して、道沿いでアイスを買って食べながらバス停に。
日差しが強くて、バス停にはもろに直射日光が。
男性が一人待っていて、私は、日影にまわりこんでアイスを食べてました。
やがてバスが来て、待っていた人は、両手を上に上げてたたいてバスにアピールしていました。(そっか、駅じゃないから場合によると止まらないのかも?でもここでバス待っている=このバスを待って居るんじゃ?)
あとで夫と話したところ、私は別な人が待っていると思い。夫は(前のバスを見ていなかったので)同じ人物に見えたと→もしかして、彼はバスに「行かれてしまった」のでは?
だから、2番目のバスにあれだけアピールしてうれしそうに乗り込んだのでは?という結果に。もしかすると、彼がいなければ私達もバスにおいてかれたかもと思いました。

そんなこんなで、ラベンナ駅のバス停につきましたが、バスを教えてくれたおじいさん達はまだベンチに座っていました。おそるべしイタリアの老人パワーでした。

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絶版ミステリ紹介「血まみれの鋏」(補足しました)

メモが見つかったので、内容を補足してあります。

ブルーノ・フィッシャー(Bruno Fischer) 「血まみれの鋏」:The Bleeding Scissors 
ブルーノ・フィッシャーは、「宝石」(ブレイク「ビール工場殺人事件」の乗っている号)でも読んだことがあります。基本的にはハードボイルド系の作家だと思います。
この話では、失踪した妻を夫が必死に探す展開がとてもよく描かれいました。また、脇役がいい味をだしてます。

主人公:レオ・エイキンが(ポーカーで負けて、社長:バーナード・ターヒュンに借金を申し込み。ターヒュンから、妻の浪費癖を何とかしろと言われ、ふてくされて家に帰る。
妻:ジュディスと同居している姉:ポーラ二人は「美人のラニヨン姉妹」と呼ばれたもと女優がいなくなっていた。
隣のクロー夫人が「イート」と呼ばれた男が二人を迎えに来ていたと証言。周囲は彼女たちが、男と駆け落ちしたとレオを慰める。しかし、レオは妻との間はうまくいっていたし、彼女が書き置きもなしにいなくなるわけがないと信じ、事件に巻き込まれたと確信する。

ジュディスは女優時代のことを言いたがらなかった。レオは女優時代にカギがあると思う。、姉妹を育てたエドナ伯母から、ジュディスが女優をやめたあと病気になってうなされていた「血まみれの鋏」とうわごとで言っていたと聞き、手がかりを求めニューヨークに行く。

レオとジュディスの結婚の経緯:レオは退役後、軍隊時代の上官:ターヒュンの会社に入る。ターヒュンはジュディスの姉;ポーラに夢中だった。パーティにジュディスにであったレオはすぐに結婚した。町ではレオは新参者。二人の女優時代の事は知らないし、知っているはずの周囲の人間も教えてくれなかった。

レオはニューヨークに行って二人を知っている人間を探し、ダシアという女性を見つけるが、彼女は警戒して何も話さない。また途中で探偵:フロリアン・シングルトンが自分をやとわないかと売り込んでくる。
そんな時、ポーラの死体で見つかる(事故のようにもみえる)が、ジュディスの行方は分からない。ダシアはレオに話があると連絡してくるが、ダシアも殺されてしまう。
「血まみれの鋏」事件が分かる。姉妹はバーレスクに出演していた。演出家レイ・ファーニーがジュディスにつきまとい、家に忍び込んできたためジュディスはファーニーを鋏で殺してしまった。証人もいたためジュディスは正当防衛で無罪。姉妹は女優をやめた。

で、ここからがジェットコースター 種明かし★
探偵のシングルトンが「イート」と分かる→レオはずっと見張られていた。
シングルトンは昔、ジュディスと一時つきあっていた。ポーラに片思いしているターヒュンとも顔なじみになった。パーティの時に、ファーニーが家に忍び込み、ターヒュンと喧嘩になり、ターヒュンがファーにを殺してしまった。
ターヒュンは金をばらまいて、事件をもみけし「女性の正当防衛」にした。姉妹もスキャンダルにあれば故郷のエドナ伯母が悲しむと思ってその条件をのんだ(口止め料はもらっていない)
ジュディスははレオと結婚してやっと人生をやりなおそうとしてた。しかしエドナ伯母の入院費などで金に困り、ポーラはターヒュンに金の無心をする。ターヒュンはポーラが自分になびかないのを怒ってシングルトンに二人を脅かす(一時的に連れ出すだけ)ように命令する。

シングルトンは命令通り二人を連れ出したが、ポーラは車から逃げようとして転落死。ジュディスはターヒュンの命令で監禁されている(ターヒュンはジュディスを殺せと言うが、そこまで悪人ではないシングルトンは彼女を殺す気はない。ターヒュンは真相に気づいたダシアも殺している)

シングルトンは(自分の手先に撃たれ)、それでも二人を逃がそうとする。「フロリアン・シングルトンは間抜けだ。大事な自分を助けるために、女の子一人片づけられないんだ」 と言います。
ターヒュンがレオとジュディスを殺そうと監禁場所にやってきますが、夫婦は武器を手にして 「ずっと一緒だ」と反撃をしようとするシーンで終わります。

・そのシングルトンのラストの改心 印象がとても強いです。

・妻が逃げたのに夫が全然疑われないのは???と思いますが、妻が行方不明になったと必死になるレオの心情がとても良く描かれています。
「宝石」にのっていた
「狂った手」という話も謎解きより話のラストのつけかたが印象的でした。

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絶版ミステリ紹介「吸い殻とパナマ帽」ジョン・ロード

おそらく復刊されないであろうミステリを紹介したいと思います。ネタバレ部分は★にしてあります。

「吸い殻とパナマ帽」OPEN VERDICT(評決の手前でまだ謎がのこされている状態のこと) 1956 この作品の探偵役はジミー・ワグホーン警部(最後の方にプリーストリ博士が警部の友人として出てきます)

事件はダンスタブルという工場の運転手が道で死体(殴られた形跡あり)となって発見されます。彼がすっていない煙草の吸い殻が落ちている&彼のかぶっていたパナマ帽が見あたらないという事件が。
ダンスタブルには娘(ジェニファー)がいた。彼女は、おさななじみの青年(マックス)としたしくしていたが、金持ちの青年:ケネスにいいよられ(工場主ロジャーの養子)秘かに婚約して。が、ケネスが養父の身内の娘と婚約したため婚約解消していた。
パナマ帽がケネスの家の近所でみつかったこともあり、ケネスに容疑がかかる。
殺されたダンスタブルはゆすりをしていたことがわかる。

ケネスは、工場主ロジャーの養子(ロジャーは子供の頃、弟妹にバカにされていたため身内に恨みがあり、孤児を養子した)で、養父母の前では「よい子」を演じていたが、実は金遣いが荒く、女性問題も起こしていた。
養父の身内の女性と婚約することで、すべては丸く収まるはずだったが、どうも、ダンスタブルに婚約解消のことでゆすられていたらしい。
周囲は、ケネスが犯人ではないかと思う。
ここで、びっくりな事件。ロジャーの家でケネスの婚約発表パーティがあり、一族が和解のために集まる→爆発がおこり、ケネスが死んでしまう。
容疑者&相続人のケネスの死。二つは別々の事件なのか?

さて、ネタバレ
★ ダンスタブルの事件の犯人は、もと娘の恋人:マックス。(事故)。娘が金持ちに振られたので、マックスに娘と結婚しないかと持ちかける→マックスに別の恋人ができているとしると、マックスが喧嘩で人をケガさせたことがあると相手の家にいいつける。イヤなら金を払えといい、マックスは怒ってなぐる→ダンスタブルの心臓が悪いので死んでしまった。
パナマ帽は、マックスが容疑をそらすため帽子を捨てた。

爆破事件の方は、犯人は工場主のロジャー:養子ケネスが殺人犯であると思ったロジャーは、妻を悲しませたくないと、ケネスを殺した。(ケネスはそれ以外にも、家に伝わる指輪を質入れするなど期待を裏切っていた)
ケネスが犯人でないと知ったロジャーは気が狂ってしまう。自分がやったことも忘れて、ケネスはいま出かけていると思っている。事件を立証することはできない。ロジャーの妻はケネスが死んだあともケネスはよい子だと信じていた。(夫の犯行だとも知らない様子)

最後のエピソードとして、ダンスタブルの娘:ジェニファーは、自分の父がゆすりであり、マックスは怒ってなぐっただけ。彼の罪ではないと、(ケネスのような男とはちがうと)マックスが刑務所からでてきたら、結婚を申し込むという話になっています。

ケネスはどうしようもない男だけど、殺人は犯していなかった。
妻にケネスの正体を知らせるくらいなら(殺人犯だとも思っていた)、と、ケネスを殺したロジャー。犯人が二人いるパターンのミステリではあるんですが、その動機が「家族愛」。
ロジャーは子供の時に家庭の愛に恵まれなくて、学校の親友ができて自信がもてるようになった(その親友の妹と結婚)。で、養子が夢のすべてでした。
もろかったロジャーと、父を殺されても、ゆすりの結果のお金でカフェを運営して、マックスの出所を待つジェニファーの強さが対象的でした。 
 ★
唐突感は否めないですが、それなりに楽しめました。

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家への情熱「中国の馬」 ウォルポール「銀の仮面」より

イタリアにオトラントという土地がありますが、あのウォルポールの「オトラント城奇譚」の場所だそうです。
で、ふと、うっかり同一人物と誤認して(って過去にも誤認)ウォルポールの短編集「銀の仮面」を再読。
最近、図書館の本を予約してもスムーズに来なくて、手持ちの本を読んでます。
この作者は一応ホラーに分類されるのでしょうか?
代表作「銀の仮面」は、有名な作品で、静かにこわい。ある意味宇宙人の侵略にも似た話(ブランドか、レンデルにも同趣向の短編があった気がするのですが)

私がそれよりこわいと思うのは「中国の馬」。
主人公は、素敵な家に住んでいるけど落ちぶれた家の最後の一人。
で、維持費がかかるので、家を貸してしまう。でも、家のことが気になって、元の家の近所に引っ越して家を見守ろうとする。偶然彼女は、裕福な男性と知り合い、結婚を申し込まれる。彼と結婚すれば大好きな家を維持していくことができる。これ以上の良縁はないはず・・・彼女の選択はなみのホラーよりこわいとおもうのは、女性だからでしょうか?

この短編で、ミステリで繰り返しとりあげられる英国人の「家への愛」がちょっと分かった気がしました。
あと「敵」通勤時にやたら話かけてくる男に言われない憎悪を抱いてしまった男の行動→あとがきでは、この憎悪が理不尽とありましたが、(もちろん理不尽ではあるのですが)、朝の通勤時間を毎日横取りされる(話かけられる)のが苦手な人間は多いはず。
で、それを自分で表明できない人間も多いはずと思ってしまいました。
で、主人公のとった行動って実に人間的と思いました。

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イタリア旅行記その14 至福のクラッセ「羊たちの天国」

サンタナポリターレインクラッセ聖堂の外見は(ラベンナの教会はみなそうですが)、石造りの地味な感じです。入口の金属探知器がピーピーなりますが、誰も気にしません。

観光客は、私たちを含めて2,3組しかいなくて、広くてとても静かでした。
ビザンチンの聖堂は、基本的に祭壇上部がモザイクで飾られています。
クラッセの聖堂には、聖アポリナーレのモザイクがあり、天上から「神の手」がさしのべられています。聖人の足下には、12匹の子羊がいます。
羊は左右に6匹づつ。白い羊とちょっと黒みがかっている羊です。この羊の黒については、信仰心が足りないために色がまっ白になれないと聞いたことがあったので、それも心惹かれる一つでした。

天気に恵まれて窓からの自然光にモザイクが照らされています。
もうただただ見とれていました。場所を変え、ただただ・・・・

クラッセの聖堂は観光だけではなく生きた聖堂のようで、巡礼の人達が来ていました。

ちょっと気恥ずかしいのですが「静謐な時間」を過ごしました。
幸せで楽しくて気が付いたら、1時間半たってました。(ツアーで来なくて良かったと、しみじみと思いました)
天国には、羊と鳥と花しかないのかな・・・と思いました。
売店で、羊柄のマグを買いました。白い羊さんしかいないのがちょっと残念でした。
サン・ヴィターレとクラッセ。この二つを見るためにはるばるイタリアに来たんだなぁと・・・

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